ソーシャルPM実践ワークショップ 第6回 『ソーシャル・アジャイルマネジメント実践』
ソーシャルPM実践ワークショップ 第6回
『ソーシャル・アジャイルマネジメント実践』
~「仮説の実現と検証」の高速ループで価値を提供する~
ソーシャルPM実践ワークショップ 開催の背景
東日本大震災から 5年が経過しました。その間PMI日本支部では「災害復興支援プログラム」を立ち上げ、プロジェクトマネジメントの専門性を活かしたプロフェッショナルなボランティアとして復興支援活動を行ってきました。
その中でいくつかの復興プロジェクトには直接参加してマネジメントの支援を行いました。活動主体やテーマが異なるプロジェクトを意図的に選び、パイロット・プロジェクトとして行ったものですが、成果を十分に挙げられたものもあり、そうでないケースもありました。
そこで得られた教訓は復興支援に限らず、社会課題を解決する活動(これを、「ソーシャル・プロジェクト」と呼ぶ)に共通して活かせるものであり、「新しいPM手法」の開発が望まれていると考え、「ソーシャル・プロジェクトマネジメント研究会」を創設しました。
復興支援パイロット・プロジェクトの教訓から、ソーシャル・プロジェクトには以下のような困難があることがわかりました。
- 多様なニーズがあって、焦点を絞れず議論が堂々巡りして前に進まない。
- 目標やスコープがあいまいで、実行計画がまとまらず、走りだせない。
- 思いのままに進められるが、成果を出せない。
- 制度的な規制が障害となって、計画変更を余儀なくされる。
- マネジメント体制が弱く進捗が把握できない。
既存の手法をそのまま適用しても、なかなか定着しません。 ソーシャルPM研究会では、これまでの研究活動を通して、社会課題解決に有効であると思われるソーシャル・プロジェクトマネジメント手法を適用してきました。そして、これまでの、マネジメント手法適用の中から得られた教訓を基に、6 つの研修コース を開発・体系化し「ソーシャルPM実践ワークショップ」 として皆さまにご提供することになりました。
ソーシャルPM研修体系
『ソーシャル・アジャイルマネジメント実践』コースのねらい
ソーシャルPM実践ワークショップの第6回として、「ソーシャル・アジャイルマネジメント実践」を開催します。
ソーシャル・プロジェクトマネジメント研究会では、「ソーシャル・アジャイルマネジメント」は、「ソーシャル課題解決の仮説を実現・提供・検証のフィードバックを素早く繰り返すことで、環境の変化へ適応し受益者の求める価値を提供するマネジメント」と定義しています。
ソーシャル課題解決を目的とした企業、NPO、その他の組織団体にとって、第1回の「ソーシャル・デザイン思考実践」がソーシャル課題の解決に有効であることを学習しました。 ペルソナ、エスノグラフィー、ストーリーボーディングのような技法を使って調査・分析・統合し複数アイデア(仮説)が創成されます。これらアイデアは未経験のものであったり未知の領域であったりすると、間違ったものを作ったり投資のムダになったりするリスクがあります。
そこで、「これらアイデアが持つ潜在的な価値を、素早く実現して受益者に提供し、検証をうけ、変化に適応していく」ことが必要です。これは「ソーシャル・デザイン思考」で創出したアイデア(仮説)を実現し検証する活動に当たります。そしてこの「実現」のマネジメントを具体的にしたものが「ソーシャル・アジャイルマネジメント」です。
ソーシャル実践ワークショップ第6回 「ソーシャル・アジャイルマネジメント実践」 では、「『仮説の実現と検証』 の高速ループで価値を提供する」 を主眼にワークショップを行います。
午前の講義では、ソーシャル・アジャイルについて解説します。
午後のワークショップでは、まず代表的なアジャイル手法「スクラム」のフレームワークをシミュレーションで体感します。フレームワークを理解することで、アジャイル手法がソーシャル課題解決における「仮説の実現と検証」の活動に応用できることを学びます。
『ソーシャル・アジャイルマネジメント実践』コース の学習目標
- ソーシャル課題の解決に「ソーシャル・デザイン思考」と「ソーシャル・アジャイル」の組み合わせが有効であると説明ができる。
- ソーシャル課題解決の手法である「ソーシャル・アジャイル」とその作業の進め方(マネジメント)を理解し、応用ができる。
- 「ソーシャル・アジャイル」 を実施できる組織の実現に向けた課題を説明できる。
アジェンダ
1. ソーシャルPM研究会 ミッション/ビジョン
2. 第1回からの振り返り
3. ソーシャル・アジャイルの価値と特徴、主な手法概説
4. 演習:チームワーク、コミュニケーションの重要性を理解する
- テーマ:アジャイルで進める”災害に強いまちづくり
- アジャイルで進めたソーシャル課題解決事例紹介
5. 受講者感想の共有
開催概要
主催 | PMI日本支部 | ||||||
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テーマ | 『ソーシャル・アジャイルマネジメント実践』 ~仮説の実現と検証の高速ループで価値を提供する~ | ||||||
日時 |
2016年 12月 10日(土) 09時30分~10時00分 受付 10時00分~17時30分 セミナー 17時40分~18時30分 交流会 (希望者のみ) |
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会場 |
PMI日本支部 3F セミナールーム / 半蔵門線水天宮前駅より徒歩5分 ● 住所: 東京都中央区日本橋中洲3-15 センタービル3F アクセスマップ |
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講師 | PMI日本支部 ソーシャルPM研究会メンバー 中谷 英雄 氏、小谷野 正博 氏 | ||||||
定員 | 20名 (定員に達し次第締め切らせていただきます。) | ||||||
参加費 (税込) |
今回のソーシャルPM実践ワークショップ(①~⑥)は初めての試みとして開催いたしますので、特別に参加費は無料とさせていただきます。
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PDU | PDU受講証明の発行はいたしません。 |
申し込み方法
- 参加ご希望の方は、当ページの下にある「お申込みボタン」から 申込みサイト にアクセスし、必要事項を記入して、最後に「完了」をクリックしてください。
- 事務局にてお申込み内容を確認後、参加票 をメールでお送りします。参加票はワークショップ当日、受付でご提示ください。
- 申込み操作完了後、2営業日を過ぎても参加票メールが届かない場合は、まず「迷惑メール・ホルダー」をご確認ください。
- チーム分けしてワークショップを実施するため、お申込みされた方は必ずご出席ください。万一出席できなくなった場合は必ず事前にご連絡ください。
- 交流会参加費(1,000円)は、セミナー当日、受付にてお支払ください。お釣りがいらないようご協力をお願いいたします。
- 不測の事態には、やむなく開催を中止する場合があります。その場合はメールや支部Webサイトにてご案内いたします。
お問い合わせ先
本セミナーに関する問い合せは PMI日本支部セミナー事務局 宛てにお願いします。