お知らせ

PMI Taiwan インターナショナル・コングレス 参加報告

2011年11月28日

PMI Taiwan  インターナショナル・コングレス参加報告
PMI日本支部 事務局

 去る 11 月 4 日(金)~ 11 月 5 日(土)、Taiwan/高雄(Kaohsiung)にて開催された PMI Taiwanインターナショナル・コングレスに日本支部もご招待いただき参加しました。  

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メイン会場 Crowne Plaza Hotel E-DA World 夜景外観分科会会場の義守大學から移動中の Crowne Plaza Hotel付近の風景(大學もホテルも会場であるE-DA Worldの敷地内) 

会場 高雄市

 高雄市は台南市に近く、現地の情報では製鉄などの産業が盛んな土地柄で、台北市の台北 101 ができるまでTaiwan で最も高かった高雄 85 大樓(ビル)がその威容を誇っている活気のある街です。
 コングレスは高雄義大世界(E-da World)で開催されました。ここは高雄市内から車で40分程度内陸に入った丘陵地帯に広がる広大な敷地にある豪壮な施設群で、その中に構える Crowne Plaza E-DA World ホテルのカンファレンス・ホールと同じ敷地内(とはいえチャーター・バスで移動)にある義守大學の講義室を使って、それぞれオープニングならびにキーノート・セッションと 71 の分科会が開催されるという大掛かりな大会でした。
 

完成度が高い「コングレス運営」

 今回、コングレスの運営方法を含め多くの学びを得ることができました。運営サポートは台北と台南/高雄から合わせて 100 名のボランティア・スタッフが担当し、準備に 6 ヵ月かけたプロジェクトであると教えられました。
 我が PMI 日本フォーラムが準備に 8 か月~10 か月のプロジェクト期間を要していることを考えると、かなりの短期間にもかかわらずコングレスの完成度が高いと再度感嘆。さらにボランティア・スタッフの随所での細やかなサポートにはただただ敬服でした。
 参加者がTaiwan、China の方がほとんどということもあり、PMI からのジェーン・フェリー理事と他一件の英語を除きキーノートや招待講演はマンダリン(北京語)で行われました。英語の同時通訳がかき消されてよく聴きとれないほど、どの講演者も大きな声で熱心に講演されていました。後でスタッフの方からTaiwanや China の人は話しだすと興奮しがちで身振り素振りも大きくなるのは良く見かける光景だとのこと。納得です。  

サプライズ

 私は、初日の最後の分科会セッションに予定していた日本支部の活動状況について講演する機会を得ましたが、2 日目の最後にプログラムには記載されていなかった(隠し玉だったと思われるサプライズ・セッション)パネル・ディスカッションへも引っ張り出されることになりました。
 これは、コングレス最終日の終盤にカンファレンス・ホールで執り行われた表彰式に参加させてもらったのですが、その最中、私の面倒をよく見てくれていたボランティア・スタッフから、想定質問3件が書かれたメモを渡され、「これについて回答を用意するように」との依頼がありました。「もしかしてパネル・ディスカッション??」と絶句させられました。なにせプログラムには載っていなかったので!!
 その後表彰イベントが終了するや否や、壇上に机と椅子が持ち込まれました。設営が終了するとモデレータの名前が司会者から呼び出され、次に数名のパネリストの一人として私を呼び出す声が聞こえ、壇上に着席することに(少々のことでは動じない習慣をつけてはいましたが、やはり私にとってはサプライズでした)。会長のサイモンが檀下の席で笑っているのを見ると「ただでは帰さないぞ!」と言っているようでした。

 ディスカッションはマンダリンで行われ私は同時通訳のイヤホンを付けてディスカッションの内容の把握に努めていたのですが、Taiwan、China のパネリストは指名されると例のごとくマイクを握って大きな声で喋り続けました。
 そのうち、私の番となりコメントを求められた内容が、渡された想定メモとはまるで違う「China とTaiwanの関係について今後どうなるか?」でした。 「そんなコメントを私に求めるの??」でしたが、彼らにとってみれば当事者ではない人間が自分たちをどうとらえているのか興味があったのでしょう。
 自分が素直に思っていること、すなわち「政治の世界は別にしてプロジェクトマネジメントの世界では、これまでも China とTaiwan は仲良くやってきたし、今のMr. ボブ・チェン(PMI China のボス)とDr. サイモン・フー(PMI Taiwan の会長)がリードしている限り、将来も変わらず仲良く進行することは疑いないと思っている」こと、「可能なら引き続き日本支部もその中に加わりたい」とコメントしました。  

進む「大学におけるプロジェクトマネジメント教育」

 PMI にエデュケーション・ファウンデーションという NPO 組織がありますが、そこでティーチングを担当している理事(PMI から来台)のセッションは英語で行われました。参加者へのマンダリンでの通訳は無かったにもかかわらず義守大學の学生が30名ほど参加して熱心に聴講していたのには感心しました。
 Taiwan でも高等教育機関でのプロジェクトマネジメント教育カリキュラムの普及(「GAC 」の認定)を目指して活動中とのことですが、これについても日本は見習いたいところです。Taiwan の大学生が英語での講義を平気な顔で聴講するのを見ていると、英語力が相当高いことが知れましたが、さて「日本では??」と振り返ってみる必要がありそうです。  

良好な関係の築き

 Hong Kong が「マルチ・カルチャー、マルチ・ナショナル」のグローバル・プロジェクト色が強いのに比較して、今回のTaiwan は国内プロジェクトの事例が多いという印象でした。プロジェクトマネジメントの実務上ではChina とは相互に講師を派遣しあったりして、かなりの密度で交流が進んでいるようで、相互に教え、教えられるという Give &Take の良好な関係が十分に伝わってきました。
 今回のコングレスは、日本もプロジェクトマネジメントにおいてはTaiwan、China とお互いに学び合える関係を継続していくことが重要であるとの確信を得た機会でした。  

PMI日本支部 事務局
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オープニングとキーノート・セッション用コングレス・メインホール(Crowne Plaza Hotel E-DA World)OPM3の翻訳版作成貢献者の紹介と表彰パネル・ディスカッション