お知らせ

PMIチャイナ・コングレス2012 参加報告

2012年09月21日

「新たな出会い、心の絆」(中国語:新的相遇,心的紐帯)

PMI日本支部 IT研究会代表 中谷公巳

 

 2012年9月15日、16日に開催された「PMI China Congress」に参加しました。

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コングレス会場外観
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看板に書かれた参加者たちの「サイン」と私

「中国は2020年までに人口14億人に達する。それまでに4,000万人超の高度人材が必要である」

これはBoard of Director Peter Monkhouse氏のセッションでのコメントです。
都市の規模、地域性も様々で、経済的な躍進が続く中国国内の人材に対する需要と供給を量的な面から端的に指摘しています。

会場となった中國北京國際會議中心は2008年に北京オリンピックが開催されたオリンピックスタジアムとは目と鼻の先の位置にあります。
世界が注目したあのオリンピックを経験した後、ますます進む経済発展、国際化の観点からも、建設、ソフトウェア開発と高度人材の供給、育成が喫緊の課題となっている中国。国内のPMP®は約5万人いますが、それでも人口全体に比して極めて少ない状態であり、人材の育成、確保は常に大きな課題とのことです。
それ故か、中国の発表者たちのスピーチの多くは、まず国際化、人口と地域性など、「規模」から語られていました。

今の中国でのPMトレンドと関心事は、チームでプロジェクト・マネジャーの役割を担う、あるいはサポートするPMO(Project Management Office)の運営です。
銀行、通信、建設業での運用事例が多く、PMを組織に馴染ませるモデル化手法OPM3®(Organizational Project Management Maturity Model)と共に語られることが多いようでした。

また、多くの案件を抱えているため、取り組みは発展途上であることを前提に、とにかく現地投入、実践、組織化、業務標準化の順でどんどん進めているとのこと。「修正は後で良い」という割り切りの姿勢が必要であるとするアジャイルPMの要素を盛り込んだセッションが多かったのも印象的でした。

規模も種類もさまざまで、事例が極めて多い中国の現場。今回のコングレスはそこで活躍するプロジェクト・マネジャーたちの生の声を聴けるよい機会でした。また、セッション聴講やネットワーキングの場も充実しており、米国本部、中国、香港、マカオ、台湾、韓国等、各支部の要人とも挨拶、お話することができました。

今回のPMI China Congress は日本支部から事務局長 田坂さん、国際委員会 Robert さんと私の3名が参加しましたが、コングレス全体を見渡すと、参加者の年齢層も若く、声も大きく、皆がよく笑っていたのが印象的でした。運営ボランティアも50名以上おり、メイン会場1,500席が満席になる盛況ぶりで、中英 / 英中の同時通訳も提供され内容を聴きこぼすこともありませんでした。
今後、さらなる発展と国際化が見込まれる中国のPMたちが世界水準のプロジェクトマネジメントを学び、実践経験を積み、互いの事例/情報の蓄積/交換/発信がなされると、新旧世代で高度な技量継承/ナレッジ共有が進むことでしょう。
今後日本で開催されるPMI Cogress での逐次訳の中に、英語だけでなく中国語も含めて中国のPMを招請することもよいのではないか。多くの知見を取り入れ、中国、引いてはアジアの事例を日本にも取り込める具体的な仕掛けや交流が必要だと感じました。

今回、PMI China Congressに参加し、とても充実した時間を過ごすことができました。

「新たな出会い,心の絆」(中国語:新的相遇,心的紐帯)

PMIチャイナの皆様の運営、発表者のプレゼン、全てが素晴らしいものでした。
ご招待いただきありがとうございました。
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