お知らせ

2014 PMI台湾インターナショナル・コングレス 参加報告

2014年12月26日

海外カンファレンス 参加報告
2014 PMI Taiwan International Congress
Localize The International Value and Internationalization

2014年11月22日、23日に台湾 台中市で開催された、2014 PMI Taiwan International Congress (PMI台灣專案管理國際論壇)に参加しましたので、ご報告いたします。 今回、PMI日本支部からは奥澤会長と事務局 三島が参加、法人スポンサーからも(株)マネジメントソリューションズ様よりエグゼクティブの方が参加されました。

2014年12月26日
PMI日本支部事務局
三島 邦彦

会場

2014年度のPMI Taiwan International Congress は台中市の逢甲大學(Feng Chia University)で開催されました。台中へは台北から高速鉄道(新幹線)で約一時間かけて移動しました。私にとっては初めての台湾でしたが、移動経路で必要となりそうな北京語のカンニング・ペーパー(A4用紙に大きく「請至 高鐵台北車站」などと書いたもの)を出発前日に準備しておいたので、タクシーや駅の窓口ではそれらを見せるだけで順調に目的地までたどり着くことができました。

会場となった逢甲大學構内はとてもきれいで静かな環境ですが、大学のすぐ近くには台中最大の夜市である逢甲夜市があり、22日の夜は土曜日とあって多くの人でにぎわっていました。

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逢甲大學キャンパス内の案内表示

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会場となった逢甲大學人言大樓

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初日コングレス開催前のVIP控室

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逢甲大學近くの夜市

 

コングレス概要 (第1日)

テーマは Localize The International Value and Internationalization です。今年 PMI Taiwan Chapter (國際專案管理學會台灣分會)は設立15周年記念の節目にあたることもあり、よく練られた構成でコングレスが計画、運営されていました。
 
第一日はメイン会場の大ホールで、アワード表彰式、基調講演、招待講演などが中心で構成されていました。
 
オープニングではまず地元の学生による太鼓演奏とダンスが披露され、会場の雰囲気を盛り上げます。PMI Taiwan Chapter のSimon Fu理事長、逢甲大學のBing-Jean Lee校長のあいさつによりコングレスが開会されました。
 
オープニングの後は来賓あいさつです。当コングレスには呉敦義(Wu, Den-Yih)台湾副総統が来賓として招かれました。来賓あいさつに続いてアワード(2014 Enterprise Project Management Benchmarking Awardおよび2014 PMI Taiwan Best Practice on Project Management Award)の表彰式が行われ、呉副総統もプレゼンターとして参加、プロジェクトマネジメントにおいて顕著な功績を収めた、業とプロジェクト代表者の功労をたたえておられました。この様子は中華民国総統府のニューズ・ビデオとニュース記事でも紹介されており、台湾政府がプロジェクトマネジメントの重要性を十分に認識していること、PMI Taiwan Chapterの理事の皆さんやChapterメンバーの皆さんが政府との良好な関係を築く努力を日頃から継続されていることの表れだと言えます。
 
アワード表彰式に続いては台中市のTsai,Bin-Kuang 副市長も来賓あいさつをされ、国だけでなく地方公共団体とも良好な関係を築く活動が行われているという印象をうけました。
 
アカデミック領域からはコングレス会場となっている逢甲大學建設學院の陳 昶憲 院長が登壇され、同校におけるプロジェクトマネジメント・コース体系についての講演がありました。Action / Cooperation / Extension と3段階にステップ・アップしながらプロジェクトマネジメント・スキルを伸ばす課程を体系化していることや、政府や企業と連携した取り組みを行っていることが紹介されました。プロジェクトマネジメントを大学で知識として学ぶだけでなく、提携企業におけるえるインターンシップを通じた実務経験で実践力を学び、その結果をプロジェクトマネジメント研究へ反映させるというサイクルを、産学官の密接な連携で効果的に実現しているようです。日本においても、これまで以上に産学官の密接な連携による若手プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル育成が重要になるのではないかと感じました。
 
米国PMIからはMark Dickson 理事が登壇、組織のアジリティと チェンジ・マネジメントの重要性を題材とした基調講演を行い2014 Pulse of the Profession ? In-Depth Study のレポート"Enabling Organizational Change" などを紹介しながら、参加したプロジェクトマネジャーの皆さんに、プロジェクトマネジメントの最新動向が紹介されました。
 
 
C1_1.jpg地元学生によるオープニング C1_2.jpg

PMI Taiwan 理事長 Simon Fu 氏による開会宣言

C1_3.jpg< 逢甲大學 Bing-Jean Lee 校長のあいさつ

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Wu, Den-Yih 台湾副総統 からのゲスト・スピーチ

C1_5.jpgTsai,Bin-Kuang台中副市長(右)に記念品を手渡すErik Kao理事

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2014年度Awardを受賞された皆さん

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Chen,Dean 逢甲大學建設學院i院長による産学官連携による
逢甲大學建設學院においける若手人材育成事例の講演

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Mark Dickson PMI理事による基調講演
チェンジ・マネジメント

 

コングレス概要 (第2日)

第2日は4つの会場に分かれ、それぞれ午前、午後、異なるテーマで分科会形式でのセッションが行われました。 以下が分科会のテーマです。
  • Green Construction Project Management and Applications
  • Project Management Applications on Real Estate and Hotel Services
  • Project Management Education Conference
  • Organizational Project Management and Agile Development
  • Project Management Applications on NPO, Government, and Post Disaster Reconstructions
  • Metropolitan Planning and Cross Field Integration Project Management
  • Innovation and R&D Project Management
  • Project Management and Cloud Services 
建設分野のプロジェクト事例紹介なども行われており、日本のフォーラムに比べるとより幅広いテーマで分科会発表が行われていると感じました。
 
私はOrganizational Project Management and Agile Developmentのトラックを中心に参加しました。 ほとんどのセッションは中国語で話している内容は分からないのですが、漢字のスライドをじっと見ているとなんとなく意味は伝わってきます。 
「OPM3とアジャイル導入について」、「政府機関のプロジェクトにおけるアジャイルの適用」などについてのセッションが行われました。台湾ではPMI-ACP® 資格取得者がすでに150名以上と日本の10倍以上で、地元のR.E.P.(認定研修プロバイダー)では受験準備コースも提供されています。台湾においててアジャイルは日本よりも受け入れられていると感じました。
 
分科会では、海外からのゲストは英語でセッションを行います。私もPMI日本支部の概要とアジャイルPM研究会、ソーシャルPM研究会など最近の部会活動の様子を紹介しました。
 
 
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中華專案管理學會 敏捷創新管理學院院長
 Dr. Maggie S.Y.Hsu による
OPM3とアジャイルについての講演

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經濟部資訊中心主任Jen-Wei Ma 氏による
自治体におけるプロジェクトマネジメントへの
アジャイル適用についての講演

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コングレス最後のプログラム
パネル・ディスカッション

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プレゼンターに送られる記念品と感謝状

  

最後に

1日目のセッション終了後は会場近くのホテルでネットワーキングセッションが行われ、参加者が交流を深めました。会場では台湾企業のマネジメントの方や大学の先生方とお話しする機会もあり、ネットワークを広げることができました。
海外のビジネス拡大を検討されている方はこのような海外コングレス参加、ネットワーキング参加を検討されてはいかがでしょうか。各地区のプロジェクトの動向を知るよい機会となるばかりでなく、ビジネス・チャンスにつながる出会いがあるかもしれません。