お知らせ

PMI日本支部 リーダーシップ ミーティング 開催報告

2016年10月04日

リーダーシップ ミーティングLM2016が成功裡に終了しました

 2016 年9 月10 日(土)と11 日(日)の2日間、東京都調布市にあるNTT中央研修センターにて、PMI日本支部の各部会(委員会、研究会)のリーダーやアクティブメンバーを一堂に会した会議「PMI日本支部リーダーシップミーティングLM2016」が開催されましたのでご報告いたします。

LM2016運営チーム・リーダー         
(PMコミュニティー活性化委員会 LM-WGリーダー)
伊熊昭等
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リーダーシップミーティング(LM)とは

 この会議は、支部中期計画として行われる機構改革の一環で設置された委員会「PMコミュニティー活性化委員会」(委員長 当麻哲哉理事)が中心となって企画されたものです。
 PMIでは各支部のリーダーを対象としたLIM (Leadership Institute Meeting) が開催されています。LIM はPMI の方向性や各支部で成功している施策等の情報共有、支部リーダー育成のための講習といった内容のセッションで構成されています。このLIM を参考に、今後のPMI や支部の方向性、施策などの中期的な計画案を共有して議論する場として、日本支部の各部会リーダーやアクティブメンバーを対象に実施したのがリーダーシップミーティング(LM)です。2015年の9月に第1回のLMが開催されて有益な成果が得られ参加者からも高い評価でしたので、今年も開催することになりました。

 PMI日本支部は、世界中にあるPMIの他の多くのチャプターと異なり、ひとつの国でまとまっているカントリー・チャプターの代表格ですが、3,300名強の会員を有し、さまざまな分野でそれぞれの部会を設けて活動していますので、チャプターとしての世界平均を超えた活発な活動と大量の情報を抱えています。逆に言えば情報の共有、中期的方向性の統一が図りづらい状況にあり、この課題を打開するための施策として本会議が企画されました。併せて、各部会のさらなる活性化に向けてリーダー育成の場とすることも目的のひとつです。

 LM2016の開催準備・運営の企画は、LM2015の運営を経験した伊熊昭等、十返文子氏、セミナー委員会から松本弘明氏、ポートフォリオ・プログラム研究会から吉田謙一氏に加えて、新たなメンバーとしてステークホルダー研究会からベルナベ・ロサリンダ氏、PMCDF研究会から滝沢昇氏の6名から構成する強力な「LM2016運営チーム」を結成しました。6月のキックオフミーティング後にチームを立ち上げてから開催までわずか3 カ月の短い期間でしたが、運営チームの献身的な努力と、PMI日本支部の吉田事務局長、事務局の田中洋一郎氏、三島邦彦氏、西山かおり氏、中谷光夫氏のご尽力もあって、開催にこぎつけました。

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会場となったNTT中央研修センター

参加メンバー

PMI日本支部中期計画立案と遂行という目的を達成するために、支部のすべての委員会および研究会から、2名の参加をお願いし、最終的には、PMIアジア・パシフィック 1人、会長・理事・監事18名、部会メンバー 41人(内、運営チーム6名)、事務局4 名の64名が参加し、2 日間にわたって会場のNTT中央研修センターで熱い議論が展開されました。今年は2日間参加を原則とし、全員が宿泊することを必須としました。 集合写真_3.jpg

参加者された方々

開催概要(一日目

PMI本部、PMI日本支部からの報告

 奥澤会長の挨拶で開幕したLM2016は、PMI アジア・パシフィックからのゲスト、SoHyun Kangマネジャーによる、「PMI本部の方針説明、PMI日本支部の市場調査結果報告」について英語でわかりやすいスピーチがありました。それに続いて、ミッション委員会 端山副会長から「PMI日本支部2017-2019中期計画施策案のとりまとめ状況」と題して、現在の支部の状況、課題を整理して語っていただきました。これらは、グループワークで議論するための重要な事前情報として提供されました。

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奥澤会長による開会挨拶

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PMI AP
SoHyun Kangマネジャー

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端山 副会長

システム×デザイン思考によるワークショップの開始

 グループワークによるこれら課題の議論にあたっては、リーダーの人材育成を兼ねたワークショップ形式で2日間通して討議したことが今年の会議での特徴です。すなわち、与えられた課題に対し、イノベーティブでポジティブな議論をし、それを整理して可視化するための思考方法とツールの習得のため、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の当麻教授(理事)を講師として、「システム×デザイン思考による“部会活動の悩み”解決ワークショップ」と題してワークショップが開催されました。

 ワークショップは、参加メンバーを6つのグループに分けて行いました。その組み合わせや世話役の選定にあたっては、運営チームで事前に参加者のバックグラウンドを調査し、参加者の所属部会、男女構成のバランスなどを勘案し、多様性を持たせつつ効果的なグループ構成としました。

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当麻教授(理事)による講義

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6班に分かれて聴講

ワークショップ

 半日という短い時間で思考方法をマスターしてワークショップをスムーズに行うため、当麻講師には、色々趣向を凝らしていただきました。

 初日の導入部の「アイスブレーク」では愉快なグループ名称を決め、「システム×デザイン思考」の主要ポイントを講義後、「悩みの共有」の部では、「部会活動の悩みを楽しくぶちまけよう!」というテーマでブレインストーミングを行い、メンバーの悩みを付箋紙にはっきり、くっきり、わかりやすく、大きな字で書いて模造紙(大判の洋紙)に貼り付け互いに共有しました。

 各グループでの「お悩み数」は15分間で26件~50件ほどにもなり、その悩みを「因果関係ループ図」を使って「部会活動のお悩みループ」を作成しました。次に、部会の悩みを解消し活動を活性化するための問題解決に関して自分が介入できるポイント(レバレッジポイント)を見つける段階に入りました。

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ワークショップの様子

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ワークショップの様子

一日目の成果

 1日目のワークショップの締めくくりは、「1ページ広告」と「グループ・メンバー間の相互投票」です。「1ページ広告」は、各チームが見つけたレバレッジポイントである「解決したい“部会のお悩み”」について、明日議論してくれる人を新たに募集するための魅力的な広告ポスターです。メンバーの応募・投票は、広告ポスターを夕食会場の壁に貼り出し、夕食・交流会の中で行いました。

なお、1日目の最後に、片江副会長から「部会連絡会の今後の位置づけ」について説明があり、その後夕食と交流会に移りました。

夕食は、昨年不評であった「弁当」から、今年は、「ケータリング」にして内容も多少は豪華になり皆様に満足していただけたものと思います。その後の楽しい懇親会(二次会)では、参加者から提供していただいた酒類やおつまみがあり、深夜までの活発なネット・ワーキングで親交を深めることが出来ました。

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片江 副会長

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食堂に貼り出された「1ページ広告」

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食堂に貼り出された「1ページ広告」

開催概要(二日目

「部会活動の悩みを解決するアイデアとは」

 システム×デザイン思考による“部会活動の悩み”解決ワークショップ2日目は、各自が前日投票した「新たに議論したいテーマ」から始まりました。各グループでの理事・参加者の総数から、当麻講師により多少の人数調整が入りましたが、グループ・メンバーも初日とは少し入れ替わったグループとなりました。

 当麻講師から、2日目に使う「ブレインストーミング」、「親和図法」、「ピューセレクション」、「バリューグラフ」、「ストーリーテリング」の手法説明があり、「部会活動の悩みを解決するアイデアとは」をブレインストーミングで出し、その結果を「親和図法」でまとめました。価値を確認するために「部会のお悩み解決策は、これでいいの?」と、一つに絞ったベストコンセプトにつき、「バリューグラフ」を作成しました。

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ブレインストーミング

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当麻講師による解説

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バリューグラフ

最終発表:プレゼンテーション

 2日間の締めくくりは、午後に行った各グループの「悩み解決策」のプレゼンテーションと質疑応答です。

 プレゼンテーションでは、これまでの成果物を単に説明するだけでなく、効果的に表現するために各グループでストーリーを作り、即興で「2分間の寸劇」を全員で演じました。当麻講師からは、突然の「寸劇」要求でしたが昼休みの時間を「寸劇」の練習に充ててプレゼンテーションに望む熱心なグループもあり、即興とは思えないほど各グループの演技は秀逸で、会場は大爆笑の連続でした。

 もちろん、各グループの発表に対して活発な議論、多くの質問やコメントが出て大変盛り上がりました。 これらの議論が来年度の各部会の活動計画に反映され、支部の中期計画遂行のための材料になることが期待されます。

  成果発表の前には、鈴木理事から「PMBOK®ガイド 最新動向」について、解説がありました。

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班ごとの最終プレゼンテーション

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班ごとの最終プレゼンテーション

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鈴木理事

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 なお、今年は、参加者へPMP資格維持のPDUとしてTechnical:2.0、Leadership:2.0、Strategic/Business:2.0のトータル6.0PDUが付与されました。

メリットと効果

1.PMI日本支部の中期計画企画は、立案の段階からオープンになり、会長・理事・支部会員が一緒になってコミュニケーションの場を持ったことによって支部会員がボランテイア活動の価値を理解し、モチベーションを向上させ日本支部での活動活発化への効果が期待されます。

2.LM2016のへの参加により、今後の各自のプロジェクトマネジメント実践にも役立つ経験ができました。
 (1)事前計画立案から大変スムーズに運営を遂行できたこと
 (2)討議課題として、身近な「部会活動」を取り上げたこと
 (3)適切なグループ数および人数と配分であったこと
 (4)討議での発想法として「システム・デザイン思考」が取り入れられたこと
 (5)参加者の参加意識およびワークショップを盛り上げるたけのさまざまな工夫
       (1日目と2日目の投票によるグループ・メンバーのチェンジ、寸劇を取り入れた発表方法など)

最後に

 日本支部として2回目のリーダーシップミーティングでしたが、私は、2年連続運営チームのリーダーとして計画・企画立案の取り纏めと2日間の司会・進行を行いました。

 2日間で幾つかの想定外のことが発生しましたが運営チームと事務局でチームワーク良く臨機応変の素早い対応で難なく乗り越えることが出来ました。運営チーム、事務局の皆さま、大変お疲れ様でした。2日間を成功裡に無事終了出来たこと、運営チームのリーダーとして、参加された全ての皆さま、関係者の皆さまに感謝申し上げます。

 他国のPMI支部では例のないリーダーシップミーティングは、日本支部の歴史に輝かしく残る素晴らしい会議となっています。現在実施中である参加者の方々へのアンケート結果をもとに、改善点などを総括して、次年度以降も継続する方向で検討していただきたいと思います。