【実施報告】PMBOK®ガイド第7版 詳細解説セミナー(会場開催:8月26日、27日)

PMBOK®セミナー・プログラム

セミナー企画・運営担当(PM)
藤田 廣昭

8月26日、27日に開催した「PMBOK®ガイド第7版 詳細解説セミナー」の実施報告です。

イベントページ:https://pmi-japan.eventos.tokyo/web/portal/426/event/7505/

 

受講者のうちの2名よりセミナー受講の感想をいただきました。石川 恵子さん、大脇 弘さん、ありがとうございます!

PMBOK®第7版 詳細解説セミナー(会場開催)に参加して(石川 恵子さん)

2日間の濃密なPM研修(大脇 弘さん)

開催概要

日時2023年8月26日、27日(2日間)
10時00分~18時00分
場所PMI日本支部 セミナールーム
〒103-0008 東京都中央区日本橋中洲3-15 センタービル3階
受講者数14名
一般:4名、支部会員:8名、法人スポンサー:2名
担当講師
スタッフ
講師:9名
事務局:1名

ワークショップの様子

受講者の感想(抜粋)

  • 経験が少ないなりでも自分なりの答えを出すことができた。
  • 7版の内容を学習するため参加しました。価値実現システムの考えが反映されたPMBOKの内容を知りこれからの活動に役立てられることを体験することができました。どうもありがとうございました。
  • テキストを読むだけではわからない各要素の意味合いや詳細を学ぶことができ、良かったです。
  • PMPとして実務経験豊富な講師がご自分の経験を踏まえ解説をしてくださり、大変わかりやすかった。第5版、第6版で学んだため、第7版での変更点などを整理してくださり大変有意義でした。
  • 全体的にわかりやすかったです。ワークショップで意見交換しながら進めていただいたので、講義ごとに理解が定着した点が特によかったと思いました。
  • PMBOK7の概要とつながりの理解が進みました。
  • いろいろな気づきを与えてくれた。PMBOK第7版の特徴や参加者の発言、交流を通じて、また講師もいろいろな人が担当して頂き、この点でも大変勉強になった。
  • とても良い講義でした。 PMBOKは記載内容の背景がわからないことが多いので 主観でも構いませんので様々な意見を確認できると良いです。
  • チームでのディスカッションは理解を深めるために役に立ったと感じている。初対面のメンバーでも話しながら意見交換が盛んになりとても充実した時間だった。
  • 講義の直後にワークショップセッションでチームメンバと理解を確認したり経験を踏まえた話ができて講義内容が脳に定着すると思います。
  • チーム編成、時間配分、テーマ設定と講評等、とてもよく考えられ、得るところが多かった。
  • 今まで腹落ちできていなかった課題が解けていく素敵で有意義な時間となりました。ありがとうございました。
  • 講義に加えグループワークがあったことで、学びに役立ったと感じている。また、事務局の皆様の配慮により過ごしやすい空間を提供いただけた。オンサイトの研修の良さを改めて実感できた。
  • 講師の方はテキスト説明だけでなく、ご自分の経験を踏まえた解説をされており、大変わかりやすかったです。 チームグループワークセッションもメンバと理解を深めるのに役立った。自分の仕事に活かせるヒントをたくさんいただきました。
  • メモをそのまま読んでお話されている講師の方よりも、ご自分の言葉でご説明いただいた講師の方はよりわかりやすいと感じました。 モデル、方法、作成物の講義は、リーダーシップにフォーカスした個人ワーク+発表よりも、概要だけでも全体をさらっていただける方がよかったのかも知れないと思いました。
    (運営コメント)今後の研修に向けて参考となる具体的な評価をありがとうございます。モデル、方法、作成物の講義については、内容の特性上すべてのものをご紹介することが難しく、本セミナーでは一部をピックアップさせていただいた形としております。頂いたコメントについては、今後のセミナー企画で参考にさせていただきます。
  • 映写のみでテキストに入っていないスライドが複数ありました。可能であればテキストに入れていただけると振り返るときに大変助かります。
    (運営コメント)直前まで講義の見直しを行っていることもあり、お配りしている資料と一部異なっているものが出てくることがあります。会場で追加のスライドの配付をさせていただいていますが、十分でなかったところもあります。申し訳ありません。
  • ワークの課題がオープンクエスチョンすぎる印象だったため、もう少し課題として扱うポイントを絞っても良かったかと思います。(例えばミニワークのような誘導型のワーク等)
    (運営コメント)全体を広くカバーできるよう本セミナーではこのような形を取らせていただいています。今回のセミナーの枠組みの中では難しいのですが、今後別のセミナーを企画してポイントを絞ったワークショップもできればと思います。
  • ワークショップは上記にも記載した通り、非常によかったと思いました。もし可能でしたらグループをもう少し頻回に入れ替えていただけると、さらに交流できる範囲が広がり、より得られる気付きが多かったのではないかと思いました。
    (運営コメント)ご指摘のとおりなのですが、講義とワークショップを2日感に詰め込んだしまっている関係で、時間的に今回のセミナーの中では頻繁にグループを入れ替えることは難しそうです。ただし、今後別のセミナー(ワークショップ中心とするものなど)を企画する際には考慮したいと思います。

PM所感

今回もセミナーの企画・司会進行等含めて本プロジェクトのPMを担当させていただきました。5月に引き続いて2回目の開催となります。1回目を満足いただける形で終えられたので、2回目となる今回は少し落ち着いた気持ちで準備ができました。1回目のアンケート(受講完了報告)から改善点を探り、今回のセミナーでタイムスケジュールなど一部変更を行いました。

前回からの改善点

1回目のグループワークの導入のところでやや説明不足があったので、1回目のグループワークの時間を少し長めにとって、グループでの会話が進みやすくなるようにより丁寧に説明しました。

2日間という限られた時間ではありますが、休憩時間やグループワークにとれる時間を少しでも増やせるようタイムテーブルを一部見直しました。

今回見えた課題点

今回のセミナーですが、講師の1名が体調不良により急遽登壇できなくなるという事態が発生しました。幸い別の講義を担当している熟練の講師の方がピンチヒッターとして対応していただけたので、無事にセミナーを終えることができました。
講義の準備にあたってはチーム制で行って、それぞれの講義のレビューをお互いにやっておくことで万一に対応できるようにしていましたが、練習時間の都合もありやはり自分の担当部分の準備がメインとなってしまっているのは否めません。こういった急遽登壇できなくなるということは当然あり得る事態なので、リスクマネジメントとしてもう少し対策を練っておくべきかなと感じました。

セミナーを終えてみて

急なアクシデントはありましたが、2回目ということで少し落ち着いて進行できたように思います。このセミナーは受講者同士のグループワークによる会話がポイントと考えているので、幅広い層(下記「受講者の属性」参照)の方に参加いただけたのはよかったと思います。年齢や経験によらず皆さんが活発に議論されているのを見ると私としてもセミナーを実施してよかったと実感できます。

タイムテーブル

1日目
講義 内容 担当講師 時間
オープニング 進行説明・事務連絡 藤田 廣昭 10:00~
講義Ⅰ 全体概要 藤田 廣昭
価値実現システム 三宅 真理子
原理・原則 (1) 西端 伸介
昼食 12:00~
講義Ⅰ 原理・原則 (2) 中西 義知 13:00~
ワークショップ①(講義Ⅰ) 藤田 廣昭
講義Ⅱ ステークホルダー・パフォーマンス領域 奥田 智洋 14:30~
チーム・パフォーマンス領域 坂本 芳湖
ワークショップ②(講義Ⅱ) 藤田 廣昭
講義Ⅲ 開発アプローチとライフサイクル・パフォーマンス領域 勝連 城二 16:10~
計画パフォーマンス領域 勝連 城二
ワークショップ③(講義Ⅲ) 藤田 廣昭
エンディング 感想、事務連絡等 藤田 廣昭 17:50~
2日目
講義 内容 担当講師 時間
オープニング 進行説明・事務連絡 藤田 廣昭 10:00~
講義Ⅳ プロジェクト作業パフォーマンス領域 木村 俊文
デリバリー・パフォーマンス領域 木村 俊文
ワークショップ④(講義Ⅳ) 藤田 廣昭
講義Ⅴ 測定パフォーマンス領域 (前半) 杉村 博章
昼食 12:00~
講義Ⅴ 測定パフォーマンス領域 (後半) 杉村 博章 14:30~
不確かさパフォーマンス領域 三宅 真理子
ワークショップ➄(講義Ⅴ) 藤田 廣昭
講義Ⅵ テーラリング 奥田 智洋 16:10~
モデル、方法、作成物 坂本 芳湖
ワークショップ⑥(全体振り返り)・エンディング(事務連絡等) 藤田 廣昭 17:10~

受講者の属性

年齢層

PMI日本支部の会員層は年齢が高めなのですが、本セミナーでは幅広い年齢層の方に参加いただきました。

性別

性別もこれまた珍しく男性女性は半々というバランスのよい参加になりました。

勤務先業界

業界については、予想通りIT系が多かったです。

職種

業界がIT系なのでやはり職種もIT系が多かったです。

PM経験年数

上記の通り年齢層が幅広いこともあり、PM経験年数も幅広くなっています。

PMP保有率

PMPの保有率は約3分の2でした。約3分の1の方がPMPを保有されていないというのはPDUの取得が目的というよりはPMの理解を深めたいというのが受講者の主目的なのかなと感じました。ワークショップの目的もまさにそこなのでこれは嬉しいです。