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【活動報告 2018年2月 豊田市主催 SDGs推進国際シンポジウム2018 in とよた】

【活動報告 2018年2月2日 SDGs推進国際シンポジウム2018 in とよた】

テーマ: 「つながる」でつくる持続可能な社会

実施日時: 2018年2月2日(金)

はじめに

 豊田市からのご紹介で「SDGs推進国際シンポジウム2018 in とよた」に出席しました。
 豊田市能楽堂という日本の伝統文化を伝える会場で200名ほどが参加していました。世界規模で人、モノ、資本が移動する今、ある国の課題はさまざまな国にも瞬時に影響を及ぼすようになりました。世界の課題を遠い国の出来事と捉えず、途上国・先進国の別なく共に解決を目指そうという国際的な目標がSDGs(エス・ディ・ジーズ:持続可能な開発目標)です。

 みなさんも私たちが世界のためにできること、一緒に考えてみませんか?

開催概要

日時 2018年2月2日(金)13時~15時
場所 豊田市能楽堂
PMI日本支部からの参加者 PMI日本支部中部ブランチ
     木南(中部ブランチ代表)
     井奈波(運営委員会リーダー)
     武内 (地域ソーシャルマネジメント研究会リーダー)
プログラム

【1. 主催者あいさつ】 豊田市 市長 太田稔彦  おおた としひこ
           国際連合地域開発センター(UNCRD)
           チャウダリー・ルドラ・チャラン・モハンティ
【2. 基調講演】     公益財団法人 自然エネルギー財団 理事 国谷裕子
【3. テーマ別 ディスカッション①】
 「都市間連携による人材育成・交流・環境教育  ~人・知識・交流がつなぐ都市間の課題解決~ 」
   モデレーター:イクレイ日本 事務局長 大塚隆志
   スピーカー :インドネシア バンドン市 エンジャン・ムルヤナ
          富山市 政策監 柳原聡子
          JICA 中部 連携推進課 専任参事 多田知幸
          豊田市 副市長 杉山基明
【4. テーマ別 ディスカッション②】
 「IoT、次世代モビリティなど最新技術がつなぐ持続可能な社会の実現」
   モデレーター:豊田市つながる社会実証推進協議会 アドバイザリーボード  梅嶋真樹
   スピーカー :国際連合地域開発センター(UNCRD)
          チャウダリー・ルドラ・チャラン・モハンティ
          チュラロンコン大学(タイ)副学長 ブンチャイ・スティットマナイタム
          トヨタ自動車 BR MaaS 事業室 主査 岡山豊
          豊田市 副市長 礒谷裕司
【5. クロージング・ 御礼あいさつ】  豊田市 市長 太田稔彦

サマリー

 日本では昨年SDGs推進のための推進本部が内閣府に設置され、国(中央)および地方レベルからのSDGs推進について検討が進められており、その中でも都市の果たす役割は非常に大きいそうで、こうした流れを受け豊田市では地域からのSDGsについて考える国際シンポジウムを開催しました。
 シンポジウムの冒頭ではNHK総合「クローズアップ現代」前キャスター、現自然エネルギー財団理事の国谷裕子さんによりSDGsについて分かりやすく講演いただいたほか、企業、国際機関、自治体などによる取組事例紹介と思いを聞くことができました。

内容

 各セッションで印象に残った発言は以下のとおりです。

基調講演 公益財団法人 自然エネルギー財団 理事 国谷裕子

  • 豊田市は「イノベーションのゆりかご」だと思います。
  • 先週ダボス会議に出席しました。分断された世界の中でどのように共通の未来を創っていくのかを討議しました。世界は真剣にかつスピード感を持って動いています。
  • 昨年、島根県海士町を取材しました。小さな島の人口減少を防ぎ地域を活性化するため親が子供の「教育」を活動の中心に据えて島を挙げて立ち上がりました。県立高校を設立と運営に死力を尽くしており今では他府県からの入学希望者も多く、未来という時間軸で子供たちのことを考えることは町の希望である、とのことでした
  • SDGsの特徴は、1.世界共通の目標 2.将来から現在を見る 3.あきらめない・誰一人取り残さない
  • SDGsには2030年のありたい姿を17の目標、169のターゲットにして書いてあります。全文を読む必要はありませんが、前文に「我々自身が地球を破壊から守る」、という強い決意が書いてあります。この危機をどれだけ共有できるのか、だと考えます。
  • SDGsは2015年に採択されましたが、もう一つ重要なパリ協定が採択されたのもこの年です。2015年は後世に残る二大合意があった年として将来も受け継がれていくことでしょう。
  • SDGsの内容は、①ボトムアップの議論から生まれました、②17の目標の相互関連性を重視しています、③どうやって達成するかは決まっていません、④みんなで考えましょう。
  • JF.ケネディが1960年に1960年代に人類を月に送ると宣言しましたが、その時はまだ確信はありませんでした。しかし1969年に実現しました。これをムーンショットと言います。これから多くのムーンショットによるイノベーションを期待しています。
  • SDGsの活動ではとりわけ企業への期待が大きいです。
  • 日本は昔から「もったいない」「おたがいさま」精神が根付いており、SDGsの活動に向いています。

テーマ別 ディスカッション①

 「都市間連携による人材育成・交流・環境教育  ~人・知識・交流がつなぐ都市間の課題解決~ 」

 イクレイ日本 事務局長 大塚隆志

  • シナジーを最大化しトレードオフの最小化ができればよいと願っています。
  • どの入口からはいるかは百人百様。目的は人類の豊かな生活。「誰も置き去りにされない」「No one is left behind」が重要です。
○ インドネシア バンドン市 エンジャン・ムルヤナ
  • インドネシアでは路上生活をしている若者が多いです。未来を託す彼らに希望を与えるために職業訓練の取り組みを実施しています。
○ 富山市 政策監 柳原聡子
  • 都市間連携では、インドネシア、マレーシアと交流を図っています。
  • 分野はコンパクトシティや地元の技術を使ったエネルギー対策で小型水力発電です。
  • 市民のみなさんも活動に理解いただき、町の誇りと感じてくれています。
○ JICA 中部 連携推進課 専任参事 多田知幸
  • 昔のJICAは発展途上国への技術指導中心でしたが、時代とともに変化してきています。
  • 岐阜県関市の中部学院大学とベトナムのダナン市間の老年ケア・キーパーソンの育成交流を実施しました。結果として関市民へのインパクトが大きかったと思います。
  • 指導する、という上から目線ではなく、教える側と教えられる側という関係でもありません。
  • お互いによいところを理解し足りないところは補い合います。協働という考え方です。
○ 豊田市 副市長 杉山基明
  • 企業との連携、産学官連携による実証実験、近隣自治体連携、都市間連携を実施しています。
  • 「つながる」がキーワードです。
  • 豊田市は市町村合併により、今では森林が7割となり日本の縮図です。
  • おいでん・さんそんセンターはそのまちとむらをつなぐプラットホームです。

テーマ別 ディスカッション②

「IoT、次世代モビリティなど最新技術がつなぐ持続可能な社会の実現」

 国際連合地域開発センター(UNCRD) チャウダリー・ルドラ・チャラン・モハンティ

  • 「つながる」を進めれば、新たな価値が生まれます。
  • 世界中で都市間連携活動が活発に行われています。

 チュラロンコン大学(タイ)副学長 ブンチャイ・スティットマナイタム

  • トヨタとラストワンマイル対策に取り組んでいます。
  • 昨年11月にハーモを10台導入しました。

 トヨタ自動車 BR MaaS 事業室 主査  岡山豊

  • タイのバンコクで渋滞解消実証実験を開始しました。
  • パーク&ライドや信号機の操作へのIT活用などを実施しました。
  • 技術はいろいろな効果をもたらすが、それを管理する行政の窓口は複数あります。
  • 政府だけでは解決できません。需要と供給を結びつけるコーディネーションを誰がやるのかが重要です。

 豊田市 副市長 礒谷裕司

  • 豊田市は、①合併により森林が7割。日本の縮図。 ②カイゼン文化 ③トヨタを活かしたプロモーション が大きな特徴です。
  • 地域住民が主役。新技術をいかに市民生活につなげるのか、に知恵を出しています。
  • 豊田市の活動はまさにSDGsにつながると思い活動しています。

 モデレーター 豊田市つながる社会実証推進協議会 アドバイザリーボード 梅嶋真樹

  • 最新技術の話題は少なかったように感じます。
  • よりよい暮らしを実現するには政府、民間、企業などステークホルダーが多くなってきます。「つながる」の変革のキーワードはコミュニティ、人が主役です。
  • 透明性と信頼関係が保つことが重要です。

クロージング・ 御礼あいさつ  豊田市 市長 太田稔彦

  • 「つながる」は普遍なキーワードです。あついハートを持つ必要があります。
  • 自動運転が叫ばれていますが、ヒューマノイドが運転や我々に寄り添い補助をしてくれるようなアプローチも重要と考えています。
  • 我々は将来に確信をもっていないので、いろいろなトライアルは大歓迎です。

所感

 豊田市はじめ今日のスピーカーのみなさんはSDGs17の目標の中の幾つかの目標に絞り取り組んでいました。我々地域ソーシャルマネジメント研究会も目標を絞れるかどうかSDGsの前文と17の目標を読んでみましたが、プロジェクトマネジメントは全ての目標に貢献できると実感しました。

2月の活動

 ① スモールビジネス研究会への参画
  2月20日(火)11時~14時30分 つくラッセル
 ② 中部ブランチ地域ソーシャルマネジメント研究会
  計画中

今後の中部ブランチ活動について

 中部ブランチでは今後も引き続き、セミナーなどの開催を通じて、中部地域のPMI日本支部会員、PMP®認定資格者をはじめとする、プロジェクトマネジメントに関心を持たれている皆さまへのサービスをご提供して参りますのでご期待ください。
 また、中部ブランチでは 「地域ソーシャルマネジメント研究会」 を毎月開催しています。プロジェクトマネジメントを通して地域の課題解決に取り組み、地域社会の発展と、住民の皆さんをより幸せにする夢に向かって活動を続けています。一緒に活動していただける仲間を募集中です。奮ってご参加ください。

 詳細についてのお問い合わせは PMI日本支部事務局 info@pmi-japan.org へお願いいたします。

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SDGsロゴ

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豊田市 能楽堂

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SDGs会場展示物