【活動報告 2018年3月度 中部ブランチ地域ソーシャルマネジメント】
【活動報告 2018年3月 中部ブランチ地域ソーシャルマネジメント】
テーマ: とよたおいでん・さんそんセンター主催の「スモールビジネス研究会」訪問
実施日時: 2018年3月23日(金)
はじめに
当研究会では、「実践」の場として、豊田市の起業家の皆さんの集まりである「スモールビジネス研究会」へ参加し始めました。これは、豊田市に紹介いただいた「まちとむらをつなぐ」おいでん・さんそんセンターの活動の一つである旧筑羽小学校の廃校活用プロジェクト「つくラッセル」で開催されているものです。まずはプロジェクトマジメントへの親近感を持っていただくため、「子供のしあわせにつなげるプロジェクトマネジメント講座」を開始しました。
つくラッセルでは4月15日のお披露目会がせまってきました。豊田市の太田市長も参加する大きなイベントになりますが、地元住民や旧筑羽小学校の卒業生の参加を期待している、とのことでした。
【参考:スモールビジネス研究会とは】
農的暮らしをベースにしながら暮らしの糧を得るための多様な仕事を「地域スモールビジネス」として、各地区の有志が研究会を運営しています。
おいでん・さんそんセンターの活動に関わってきた中核メンバーで活動コンセプトを設定し、このコンセプトに賛同してもらえる方を口コミで募り、回数を重ねる中でメンバーを増やすプロセス重視型の研究会です。
農山村での暮らしをベースに、組み立てることのできる範囲の小さなビジネスで、分野を専門特化して拡大していく方向とは逆に、家族構成やライフスタイルや季節に合わせて、必要な暮らしの糧を得るために、むしろ多種類のビジネスを組み合わせた「多業」で生業を立てていくものとしています。
この「多業」は、農村型便利屋、食とエネルギー、農村型観光、6次産業、農都交流、介護福祉、教育文化、IT技術等の分野に関わるものであったとしても、あくまで農山村での暮らしをベースとした生業であり、本研究会で扱うのは、産業振興や農林業振興ではなく、持続可能な農村づくりという大目的に向けた定住化促進のためのスモールビジネスとしています。
◆ 大目的 :持続可能な農山村づくり
◆ 中心目的 :地域と関わりを持ちながら暮らし続けられる定住の促進
◆ 豊田市の固有目的:都市と農山村の助け合いのしくみづくり
開催概要
日時 | 2018年3月26日(金)11時~14時30分 |
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場所 | 豊田市旧筑羽小学校(つくラッセル) |
参加者 |
おいでん・さんそんセンターやつくラッセルの代表、地元の企業家の皆さん10名程度 PMI日本支部中部ブランチ 武内(地域ソーシャルマネジメント研究会) |
訪問目的 | 地元企業家の皆さんの近況把握とプロジェクトマネジメント講座 |
プログラム |
1. 4月15日 つくラッセルお披露目会 2. プロジェクトマネジメント講座「コミュニケーション」について PMI日本支部 武内 3. 地元企業家の皆様の近況報告 4. 今後の予定 |
サマリー
今回の「プロジェクトマネジメント講座」では、10の知識エリアの中でも重要なコミュニケーションマネジメントについて紹介しました。内容自体は前回同様、興味を持って聴いていただくことができましたが、前回の25名と比べてコアメンバーと思われる10名のみの参加で、もう少し皆さんの活動の参考になる話もできれば、とも感じました。地元企業家の皆さんの近況を確認しながら、ターゲットに合わせて体系立ててアプローチをすることも考えます。
内容
1. 4月15日 つくラッセルお披露目会
- 10時から15時、お披露目会を実施。
- 当日は豊田市の太田市長をはじめ、つくラッセル推進コンソーシアムの方々も参加。
- イベントとしては、今後つくラッセルでの活動予定の名古屋大学COIのコムス電動車に乗ったつくば地区周遊や木工ワークショップがある。
- 200名から400名ぐらいまでの参加者を予想しており、できれば、地元の皆さんや旧筑羽小学校の卒業生に数多く参加してほしい。
- 寒い冬が終わり、薪が終わり田植えの準備が始まっている。そんな自然の移り変わりを大切にして共存して生活していきたい。
2. プロジェクトマネジメント講座「コミュニケーション」について PMI日本支部 武内
- 10の知識エリアについて興味をもって聴いていただけた。
- 起業家の皆さんの理解はスムーズに進んだ。
- 今回は対象がコアメンバーであったこともあり、実践活動に参考になりそうな情報提供も期待されているようであった。
- つくラッセル代表の方から、そろそろより深く入ってはどうか? とのアドバイスをいただいた。
3. 地元企業家の皆様の近況報告
(1) つくラッセル電工室
- 現代の「使い捨て生活」から持続可能な「愛着生活」に変えていきたい、と考えている。
- 当電工室の目指すところは技術の民主化と身の丈にあった「中間技術」の開発。
- 持続可能な美しい暮らし、つくるモノのデザイン性=機能美×アソビ心を追及したい。
- 2018年度から年会費1万円で上級者には共同研究、初級者には一から電気を勉強していきたい。
- 武内さんから紹介のあったプロジェクトマネジメントのようにしっかりした計画はたてられない活動であるので、走りながら考えてきたい
- 法改正などもあり、薪ストーブの普及可能なメドが立ってきた。
- 木材を活用した短期間での家作りにもトライする。
- 竹については、竹職人の紹介と竹製品の販促活動を実施中。筍を使った料理やしなちくの作り方等の食材としての活用方法も紹介している。
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ミツバチを飼育しており、ハチミツやハチミツを使った加工食品などの製造、販売を開始。
- 横浜での活動を参考に、地域に密着した愛知型CSR認定制度を開発。
- 認定に向けたマニュアルやチェックリストを整備。
- 愛知兼内54の自治体に展開したい。
(5)データアーカイブズ事業
- 企業で社史を残すニーズが高まっている。
- 膨大な土地を持つ、つくラッセルを利用して過去書類の保管やアーカイブの作成をビジネスにしたいと考えている。
4. 今後の予定
- 4月15日(日)10時-15時 つくラッセルお披露目会
- 4月24日(火)11時-14時30分 スモールビジネス研究会
今後の中部ブランチ活動について
中部ブランチでは今後も引き続き、セミナーなどの開催を通じて、中部地域のPMI日本支部会員、PMP®認定資格者をはじめとする、プロジェクトマネジメントに関心を持たれている皆さまへのサービスをご提供して参りますのでご期待ください。
また、中部ブランチでは 「地域ソーシャルマネジメント研究会」 を毎月開催しています。プロジェクトマネジメントを通して地域の課題解決に取り組み、地域社会の発展と、住民の皆さまをより幸せにする夢に向かって活動を続けています。一緒に活動していただける仲間を募集中です。奮ってご参加ください。
詳細についてのお問い合わせは PMI日本支部事務局 info@pmi-japan.org へお願いいたします。
PMI日本支部中部イベント開催一覧はこちら
2018年3月のつくラッセル校舎外観 |
スモール研究会:教室での意見交換風景 |
![]() 名古屋COIの電動車コムス |
つくラッセルで使用する木工椅子製作の様子 |