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【第4回】 日本人の贅沢

PMI日本支部理事  株式会社NTTデータ 品質保証部長 端山 毅

 

昨年秋のことですが、立て続けに3回海外出張に行ってきました。最初の飛行機の中で「テルマエ・ロマエ」を見ました。

2回目の出張から帰ってくると、母から家の改築をしたいとの電話があり、兄弟に召集がかかりました。独居老人に合わせて改築することに決めたのですが、私が3回目の出張に行っている間に、 兄が浴室を中心としたリフォームプランをまとめて、すぐに発注していました。 ちなみに兄はTOTO勤務なので、当然TOTO製ユニットバス。

で、久しぶりに日本の湯船に浸かって考えました。こんなすごい風呂のある国はどこにもない!!

今回泊まったホテルは安めのところばかりだったのですが、スウェーデンでは狭いシャワールームだけで、温度調節すらできず。 シンガポールの空港のシャワールームはお湯が出てくるまでに5分くらい待たなければなりませんでした。 もう冷水で汗を流そうかとあきらめかけたころに、生暖かくなってきました。 コペンハーゲンのバスルームは年代ものでした。 ハワイは、まあ、どこにでもあるアメリカのバスルームです。 どこもそうですが、結局バスルームは水浸しになり、トイレや洗面所を使うたびに足の踏み場に困ってしまいます。

欧米のバスルームはこの半世紀、何の進歩もない!!

さらに浴槽に浸かって周りを見回すと、素材も作りも根本的に違っています。 日本の浴室は、滑らない、水はさっと流れてたまらない、すぐに乾くし、冷たくないという不思議な樹脂でできています。 たぶん、抗菌加工で、汚れもつきにくい。その上、施工が丁寧なので、目地がまっすぐで、シーリングがきれい。 当たり前だと思われるかもしれませんが、他国では高級ホテルでも、タイルは踊っているし、 シーリングは雑にはみ出しているし、幅木が?がれかかっていることも珍しくないので、湯に浸かったら、目をつぶれと言わんばかりの状態。

湯温、湯量の調整、換気の制御など、日本のバスルームにCPUは何個あるのだろうか? 日本では、ごくありふれた住宅のバス、トイレが、世界最高水準の機能と清潔さを兼ね備えています。 この快適さを世界の人々にも届けたいと思うのですが、まずその存在を知らないし、簡単にはその価値が理解できないのでしょう。

日本人はあくせく働くばかりでちっとも人生を楽しんでいないと、批判されてきましたが、バスルームに関する限りは、世界ダントツで贅沢な社会になっています。

DVDも発売された「テルマエ・ロマエ」、笑えます。レンタルも始まっています。