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【第9回】 PM技術で人生が捗った例

PM技術で人生が捗った例

 情報宣伝委員会  安部 広朗

 

 

プロジェクトとは、皆さまご存じの通り、PMBOK® にて「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務」と定義されているものです。あらゆる仕事には多かれ少なかれ独自性・有期性を伴いますので、社会人として、プロジェクトマネジメントの素養は必要不可欠なものとなるわけです。
 
ところで、独自性・有期性のある事案は仕事だけとは限りません。引っ越し、結婚、子供の誕生、転職など、人生は独自性・有期性を要求されるイベントの目白押しです。人生の節目は、すべからくプロジェクトなのであります。などと考え、プロジェクトマネジメントの技法をプライベートにも応用し始めたのは、本格的にPMをやり始めた約10年前のことでした。
 
例:結婚
 
 6カ月間でのカットオーバーを目指して検討しました。
 
・ステークホルダー分析
   両親、兄弟、友人、上司等、関与する人物の洗い出し
  人物関係の確認 (家内の両親はお母さんの方が強い、等)
 
・WBS、マスタースケジュールの作成
  親戚筋や友人への挨拶、結婚式、新婚旅行、役所や会社への申請、家財道具の準備等、大まかなアクションと成果物を洗い出す
  成果物ベースで作業項目を列挙し、WBSドラフト版を作成
  作業項目を既婚者や自分の両親に見せ、作業項目の漏れや前後関係の間違いが無いか確認
 
・リスク洗い出し
  結婚式や新婚旅行等のスケジュール変更リスクと対応策を検討
 
等々
 
人生の重要イベントはたいてい一度きりのものであり、いざ直面すると「何から手を付けていいのかわからない」状況になりがちです。また、実際にアクションを始めた後でも、次から次へと課題が発生します。結婚の例だと、「挨拶はどういう順番なんだ?上司と同僚はどっちが先?」等、際限なく湧き出てきました。そんな時でも、プロジェクトマネジメント計画書に相当する資料が形になっていると、両親や友人へ円滑に相談ができ、ブレイクスルーのきっかけとなります。
 
「小さな作業に分割してしまえば、殊更に難しいことなどない」とはよく言ったもので。