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【書評 No.001】Managing Stakeholders as Clients

PMI出版書籍  書評 No. 001

書籍

書籍名:Managing Stakeholders as Clients

著者:Mário Henrique Trentim, PMP, PMI-RMP

評価

 ステークホルダー・マネジメントとしての書籍はいろいろありますが、特にこの本はクライアントの立場からステークホルダーを定義、およびマネジメントに関して出版されたものです。「プロジェクトは、ベネフィットの取り交わしによる関係性のネットワークである」という言葉に代表されるように、ステークホルダーをマネジメントすることは「工作」することではなく、「関係性」、「相互利益」、「価値創出」することであるということであると述べており、そのための多くの方法についてまとめられています。

 この本は基本的にPMBOK®やPRINCE™のステークホルダー・マネジメントのプロセスや考え方を詳細化し、それぞれの章では、多くの書籍からの理論やモデルについて図表入りで紹介しています。逆に言えば、世の中のステークホルダー・マネジメントに関する知識をまとめたものだと思っていただければ良いと思います。特にこの本では、ステークホルダーをコントロールするという記述はなく、いかに同意を得て、連携を取り合うかといった実質的なステークホルダーとの関係つくりについて記述されており、自分としては大変興味を持ちました。

 多くのプロジェクト・マネジャーの方は、すでにPMBOK®のステークホルダー・マネジメントを実践している方がほとんどだと思います。しかし、ステークホルダーに関する課題はまだ多く存在します。よって、この本はステークホルダーについてさらに深く考え、課題の解決策を検討するためのヒントとなります。PMBOK®の副読本として、ステークホルダー・マネジメントの参考とされると良いと思います。

標準推進委員会 池田 修一

内容

目次

第1章 基礎

第2章 ステークホルダーは誰か?

第3章 ステークホルダーが気になりますか?

第4章 4つのステップ

第5章 ステークホルダー・マネジメント

第6章 ステークホルダーとニーズの特定

第7章 エンゲージメントと期待のマネジメント

第8章 堅実なコミュケーション計画の構築

第9章 同意を得る

第10章 連携を取り合う

第11章 チーム・マネジメント

第12章 クライアントとしてのステークホルダーのマネジメント-フレームワークと事例

第13章 結び