トピックス

【書評 No.003】Rethink! Project Stakeholder Management

PMI出版書籍  書評 No. 003

書籍

書籍名:Rethink! Project Stakeholder Management

著者:Martina Huemann, PhD; Pernille Eskerod, PhD; Claudia Ringhofer, PhD

評価

この本を読むきっかけとなったのは、まずタイトルにあるRethink!である。プロジェクトのステークホルダーを徹底的に理解して、奥深い対応することにより、ステークホルダーに関する課題を減らし、プロジェクトの成功の確率を上げることができるからである。PMがプロジェクトをマネジメントする上で一番苦労するのは「人」つまりステークホルダーであり、このマネジメント方法が必要になってくる。

ステークホルダー・マネジメントに関する書籍は方法論やツールに関するものがほとんどであるが、この本はステークホルダーのマネジメントに関する研究調査(理論、アプローチなど)に基づいて構成されており、また複雑となる利害関係の環境下で、よりシステマティックな手法について紹介されているのが特徴である。この手法は、「システミィック・コンセントレーション・メソッド」というもので、家族やビジネスを理解し、家族体系や組織体系の中で整理されていないために生じていた問題を異なる観点から捉えて、整理していくことを目的としている。これをプロジェクトのステークホルダーに適用し、複雑なステークホルダーの状況を捉え、対応していくことをケーススタディで実証している。

本書は、日頃ステークホルダーに悩みを抱えている方、またステークホルダー・マネジメントの新しい手法に興味を持たれている方、複雑なステークホルダーの環境下にいる方向けの内容になっております。特に、このシステミィック・コンセントレーション・メソッドを理解することが難しく、読むのに時間がかかるかもしれません。

標準推進委員会 池田 修一

内容

第1章 イントロダクション

第2章 研究のアプローチ方法

第3章 ステークホルダー理論とステークホルダー・マネジメント

第4章 システミィック・コンセントレーション・メソッド

第5章 ケーススタディ・プロジェクトの説明

第6章 ステークホルダー・マネジメントの実践

第7章 スラゲルス・タウンにおけるブランド戦略の実証ケーススタディ

第8章 ITシステム実装プロジェクトの実証ケーススタディ

第9章 ウエストリンク・プロジェクト計画の実証ケーススタディ

第10章 ステークホルダー志向のプロジェクトマネジメントアプローチの方向性