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オンライン講座「論文の書き方セミナー」

PMI日本支部 教育国際化委員会の飯尾先生よりPM研究報告 オンライン講座「論文の書き方セミナー」を寄稿いただきました。
PM研究報告の提出を予定されている著者、共著者の皆さまは、このオンライン講座を必ず視聴いただいた上で、研究報告の執筆を開始してください。
視聴いただくと、研究報告の質がグッと高まりますので、ご期待ください。
なお、先生には、査読付の論文誌への投稿を含めて幅広く論文の書き方を解説していただきました。
PM研究報告では学術雑誌としての査読は実施しておりませんが、校閲(レビュー)では、著作権への適切な対応、記載方法が執筆要領に沿っているか等のチェックを行いますので、執筆の際には投稿規程や執筆要領、チェックリストを確認してください。

「論文の書き方セミナー」の内容

(1時間12分)

  • なぜ論文発表すべきなのか
  • アイデアの共有とオープンイノベーション
  • アカデミズムにおける情報共有の形
  • 論文の「格」
  • 査読というシステム(参考情報:この項目はジャーナル(査読付論文)に要求される内容の説明です)
  • 査読による質保証への挑戦(参考情報:この項目はジャーナル(査読付論文)に要求される内容の説明です)
  • 発表の形態
  • IFと採択率(参考情報:この項目はジャーナル(査読付論文)に要求される内容の説明です)
  • 日本語で書くか英語で書くか
  • 論文誌編集者の悩み(参考情報:この項目はジャーナル(査読付論文)に要求される内容の説明です)
  • 立派な成果は必要なのか
  • 論文を書く意図
  • 論文執筆のお作法
  • 新規性・妥当性・有用性
  • 批判を恐れずに
  • 論文執筆方法
  • マインドマップ「的」な整理法
  • 論文の構成
  • 論文の要素:概要
  • 論文の要素:イントロダクション
  • 論文の要素:具体的な記述
  • 論文の要素:関連研究
  • 論文の要素:まとめ
  • 文章の書き方,体裁の大切さ
  • 文章執筆の基本
  • 引用にもルールがある
  • 適切な引用を
  • 関連研究の探し方
  • 効率的な論文の読み方

プロジェクトマネジメント研究報告 オンライン講座「論文の書き方」の書き起こし

皆さんこんにちは.今日はPM研究報告を執筆予定の皆さんに,論文の書き方の簡単なチュートリアルを行いたいと思います.それでは早速ですね,画面を共有して......

PMIJオンライン講座と題しておりますが,論文の書き方セミナーを始めたいと思います.今日のこのビデオの内容ですけれども,なぜ皆さんが論文を書いて発表すべきなのかと,それからですね,その発表をするということのためには立派な成果が必要なのか,そして,後半では論文はどう書けばいいのかということについて,お話しいたします.

なぜ論文を書いて発表すべきなのか,それはまあ,大袈裟に言えば世界をより良い世界にするためだという自覚を持っていただいてですね,頑張っていただきたいと思います.そして発表するには立派な成果が必要なのかということですけれども,この答えはそうでもないですよ,じゃあ何を発表すればいいんでしょうか,というような議論をしたいと思います.そして最後のですね,論文はどう書けばいいのか,ここでは実際にプラクティカルな内容を話していければと思います.お忙しい方はですねこの後半のところ,前半は飛ばしていただいて,後半の,どういう風に書けばいいのかというところをご視聴くださっても構いません.

論文をどう書けばいいのかということに関しまして,おまけという風に書いてありますが,世の中にたくさん出ている論文をですね,じゃあ,どういうふうに読めばいいのかなということについてもお話したいと思います.

自己紹介はいいですね.私は,中央大学国際情報学部で教鞭をとっております飯尾といいます.三菱総研にですね19年勤めまして,2013年に中央大学にまいりました.今では,新しく,中央大学にですね新しくできました国際情報学部というところで勤務しております.

なぜ論文発表すべきなのか


さて今日の内容ですが,なぜ論文を書いて発表すべきなのかということですね.プロジェクトマネジメント研究報告の存在意義は何なのかというところですね.で,ここで皆さんがご報告されている取り組みは,皆,素晴らしい取り組みだと思います.そして,それ以外にもですね,いろんな皆さんが研究開発や様々な活動を通じて大変良い,プロジェクトマネジメントに関するいろんな試みを行っているというのは周知の事実だと思いますが,ここでですね,論文として形を整えて発表するということがいかに重要なのかということを,再度指摘しておきたいと思います.

すなわちですね,論文発表もしようよということで,論文発表すると何が良いのかなということですが,まずはですね,やったことを自分で,研究したこと,あるいは,実施したことを,報告として論文の形で世の中に問うということは,これはもう昔からですね,ずっと行われてきたものでございまして,アカデミズムの枠組みに乗せて自分のアイデアを世間に訴えることができるということですね.で,これはこの枠組みに乗ると何が嬉しいかというと,議論のフォーマットあるいはテンプレートが使えますので,効果的にですね,皆さんの結果を周知することができるということですね.さらには明文化することによってしっかりした議論を進めることもできますよということです.

で,例えばですね,ここで例として挙げていますのは,なんちゃらプロジェクトの工夫,誰それさんが行ったほげほげプロジェクトでこんな工夫をしたよね,これはすごく面白いよね,あるいは,とても役に立つのでですね,皆さんに使ってもらうといいよね,というような,まあそういうようなことがあったとします.その時にですね,どれだけそれが役に立つのかということが重要です.

自分がですね,面白いなと,あるいは役に立つよって,言っているだけではですね,これはどれだけ役に立つのかということを伝え切ることはなかなか難しいですね.で,実際に自分でそう思っても,本当に客観的にそうなのかというところ,ここが重要です.

アカデミックな議論においてはですね,最終的に,まあ客観性というものも求められますので,客観的に,あるいは,定量的にですね,数値を用いてどのぐらい役に立ったのか,例えばプロジェクト管理の,プロジェクトマネジメントの効率が30%良くなってですね,納期を2ヶ月,1年間のプロジェクトであれば納期を2ヶ月3ヶ月縮めることができましたよ,みたいなですね,そういう数値を用いてしっかりと検討するということで,大変説得力を持って皆さんに,皆さんの,ご自身の考えたアイデアを他の皆さんに伝えるということができます.

アイデアの共有とオープンイノベーション


ではですね,アイデアというものはじゃあ企業秘密として隠しておくべきものなのかということですね.一時期はですね,アイデアは企業の活動の源泉であるということで,特許の枠組みなんかを使ってですね,アイデアを守るものであるというふうに考えられてきていた時期もありました.しかしですね,現在はもう,より社会が複雑になってですねオープンイノベーションの時代に突入しています.

オープンイノベーションとは何か,これはハーバード大学のヘンリー・チェスブローを教授によるイノベーションの方法論として提唱されたものであって,で,ここでですね,問われているのがアイデアは隠すものなのかどうかということですね.で,まあアイデアをですね,共有して,そして複数の企業体あるいは複数の組織が協業することによって,さらなるイノベーションが期待されるということですね.

まあここでですね,皆さんがお持ちのアイデアを,コアとなる本質的な部分まで全部共有する必要はありません.ただしですね,多くの部分をオープンイノベーションの枠組み,すなわちですね,アイデアを共有して,みんなでイノベーシティブな議論をしていこうという枠組みに乗せることによって,さらなるイノベーションが得られることが期待されるということです.

具体例として,オープンソースソフトウェアの事例ですね.これもソースコードを公開することによって,どんどんどんどん第三者が,いろいろ,こう工夫,あるいはバグフィックスと様々な手を入れられることによって成長した,まあこれもオープンソースソフトウェアもですね,イノベーティブな枠組みの一つであります.

実際にですね,じゃあソフトウェアを全部公開したからといって,これ読むのは非常に大変ですし,全てこう公開することがですね,これ必ずしも自らのアイデアを全部さらけ出すということにはならないということは,これオープンソースソフトウェアを長年携わってきた経験からすると,まあそんな簡単じゃないよ,という話もございます.

さて,先ほど申し上げましたように,その企業にとってアイデアというのはですね,まあ,新事業のアイデアあるいは職務発明,これ競争力の源泉ではあります.ただしですね,先ほどご説明したオープンイノベーションの考え方に則ってアイデアを共有していくということがですね,まあ,やはり望ましいわけで,したがって,皆さんもどんどんプロジェクトマネジメント研究報告で皆さんのアイデアを共有して,そしてお互いに理解しあってさらなるイノベーティブな活動につなげていただきたいということですね.

昔からですね,企業の研究所による学会における対外発表というものはありました.まああの某社ですら,まあここあの固有名詞を入れることはちょっとさし控えますけれども,非常にですね,まあ閉鎖的と言いますか,こう囲い込みをするような企業風土のある会社ですらですね,まあ,学会においてアイデアを共有するということはやってきました.ですので皆さんもどんどんこうプロジェクトマネジメント研究報告に皆さんのアイデアをどんどんお出しいただきたいというところを期待するわけです.

ただしですね,ここで注意しなければいけないのは,先ほど申し上げましたようにそのコアとなる部分まで全部さらけ出す必要はないよということもありますし,それぞれの会社でですね,こういう対外発表をするときはいろんなルールが定められているはずなので,その何でもかんでもこう書き散らかしてもいいというわけではないということですね,会社のルールをきちんと守って,会社が認めた範囲で,あるいはですね,きちんとした手続きに則った上で,皆様のアイデアを共有するということは気をつけておきましょう.私個人的にはですね,企業のルールがもっともっとオープンになっていくということがあるといいなというふうに思っています.

アカデミズムにおける情報共有の形


さて,今のところまでですね,企業の皆様による情報のシェアリングといいますか,情報共有という話をしてまいりました.ではアカデミアのですね,アカデミズムの中での知識の共有と議論の発展という点でですね,どういうことが考えられるかということを少しおさらいしておきます.

アカデミズムでの,まあ,いろんな学会ですとかイベントですとかそういったものがございますけれども,一番簡単なのは,何か講演会に参加してですね,皆さんが新しい概念について学ぶというものが,まあ,一番簡単ですね.何の準備も必要,まあ事前の予備知識程度は必要だとは思いますけれども,何の苦労もなくというか,受け身の姿勢でこう新しい概念について学んでいければいい,これ一番簡単です.

そして,さらにですね,もう少し踏み込んで,これIT企業ですと,よく勉強なんとかかんとか,勉強会とかっていうのは,もう非常によくやられていますし,それは非常に,まあ悪いことじゃないんですけれど,その新しい概念についてですね,これ積極的に自律的に学んでいく,で,まあ自分1人でやってると寂しいから,仲間と一緒にやりましょう,そういうような勉強会ですね.まあこれも,非常に参加の敷居はそれほど高くないと.

で,さらにですね,学会系になりますと,この後にですね,研究会ですとか全国大会ですとか,まあそういったですね,論文の内容,そういった論文発表をすると.予稿と呼ばれる簡単な論文を書いて,会場で口頭発表あるいはポスター発表,もしくはデモンストレーション発表とかいろんな形式がありますが,そういったもので発表する研究会や全国大会とかいうような,そういうレベルのものがあります.

さらにはですね,泊り込みのシンポジウム,合宿形式でやるものとか,あるいは,英語で予稿を書いて国際会議に参加する,で,一番難しいというか,なかなか簡単にはいかないのは論文誌の記事として投稿して,それが厳しい査読を経て共有まあOKですよ,出版OKですよ,となったら論文雑誌のですね記事として掲載されると,で,ここが一番まあ敷居は高いというか,一番難しいところですね.

で研究会,大会あるいは論文誌,こちらのですね上の方は新しいアイデアを考えて報告共有するという枠組みですので,皆さんの新しいアイデアが必要になります.

一方ですね,勉強会講演会というものは,これは他人のアイデアを学ぶというものですので,この勉強会と研究会大会のところ,ここにですね,ギャップが存在するという認識でいます.ここのギャップをですね如何に取り払うか,取り去ってですね,で,積極的に新しい概念について勉強をしましょうという,非常にこう志の高い人がですね,さらにその勉強した結果,自分のアイデアを付け加えて研究会で発表するぞと,それを英語で国際会議に報告するぞ,さらにはですね,まあ,学術的な知見や分析を加えて論文に投稿するぞというところまで,こう下からですね上の方に向かって頑張っていただきたいというところを皆さんには期待しています.

論文の「格」


参考までにですね,研究発表の種類として,先ほど簡単に述べましたが,国内の学会,そして原著論文の論文ですね,そこまで,左の方から右の方に向かって難しくなると,難易度はどんどん高くなる.ここでですね,国内学会コメ印,国際学会コメ印というふうに,この赤でコメ印が付いているものは,これ査読がありますよということですね.

で,査読というのは何か.この次に説明しますが,ピアレビューとも言います.他人がチェックして,内容がきちんと正しいかどうかということを,まあ,確認するという作業ですね.で査読のついていない国内学会あるいは研究会等の非常にフランクなものはですね,まあこれ,よく学生の発表練習の場として使われるようなこともありますが,厳しい査読がありません.

厳しい査読がないということはどういうことかというと,何でも発表していいということですね.まあそういうような結果ですね,あの,たまにとんでも発表みたいなものは,まあ,あるにはありますが,まあそれは,あのご愛嬌ということで,まあ,通常はまあ,あまりひどい場合はですね,色々問題になりますけれども,まあ許されているわけです.

さあそうするとですね,まあこれ参考までにということで,あの原著論文,非常に厳しいピアレビューのチェックを受けて,で,新しい知見が,まあこれは共有すべきだというふうに判断された場合は,これはアカデミズムにおいては業績としてカウントされるんですね.で,国際学会も所属付きの場合,非常に難しいものもありますので,業績としてカウントされる場合もあります.これは場合によります.

国際学会や紀要やTR,これテクニカルリポートですね,それから短報と呼ばれる,まあショートペーパーと呼ばれるものですね,そういったものは業績としてカウントされることもあるし,カウントされないこともあります.

あとですね,国際会議と紀要等の難易度,これ左の方が,国際学会の方が左に位置づけられていますが,学会によってはですね,原著論文相当に,相当レベルの高い国際学会もありますので,ここはケースバイケースというところです.

査読というシステム(参考情報:この項目はジャーナル(査読付論文)に要求される内容の説明です)


さて,先ほどからですね,査読という言葉が何度か出てきました.で,査読,これまあ私の著書からですね,図2.11「学術論文が世に出るまでの流れ」というフローチャートが書いてございますが,

論文誌に原稿を投稿しますと,通常ですね2名から3名程度の査読者というものがつきます.そして,査読をして判定をして,で,この,先ほど申し上げたように,この論文は世の中に出す価値があるのかな?ないのかな?というところを,こう厳しくチェックするわけですね.そして通常はですね,一発で採録されるということはなかなかなくてですね,まあダメですよと,不採録という判定が出るか,あるいはよくあるケースはですね条件付き採録というケースがあります.

これ条件付き再録というのは何かというとですね,「内容にまあいくつか不備があるんだけれどもこのアイデアは非常に面白いのでそこを直してちゃんとしてもう少しブラッシュアップして品質を高めたら,まあ掲載してもいいですよ」というような判定がなされること,これしばしばあります.

で,そうするとですね,条件付き再録の判定が得られた時は,一旦ですね,著者に原稿が戻されます.そして,指摘の条件に従って修正をするわけですね.そして再査読して判定をします.

条件付き採録,これがまあもらえた時はですね,だいたい指摘されたところを直せばOKなんですけども,時々ですねその指摘された通り直したつもりでもダメですよとなることもあります.あるいは,まあ作者のですね,筆者の意見と査読者の意見が食い違って,ここで議論がなされてですね,まあその結果,多くの場合,査読者の指摘をそのままハイハイそうですね,というふうに従うべきではありますが,まあ納得いかないというようなことは議論が起こることもまあなくはありませんと.

で,そのような時にですねまあ再査読をしてこれは残念ですがダメですね,となったら不採録です.そしてすべて修正されて,これは出版に値するねとなったら採録そして発行されるということになるわけです.

査読による質保証への挑戦(参考情報:この項目はジャーナル(査読付論文)に要求される内容の説明です)


このような査読のプロセスがあるためにですね,一般的に論文誌の論文は,内容の妥当性,正確性が担保されているということになります.まあたまにですね,たまに,例えばネイチャー等の,本当に有名な学術雑誌にですね,乗った論文に誤りがあったとかインチキがあったとか,まあそういう事件が報告されることがありますが,まあこれはしょうがないですね.人間,レビューアも完璧ではないので,なかなかこう不備を見抜く,全部不備を見抜くというのはなかなか難しい.

ただしやらないよりはましと言いますか,この査読のプロセスがあることによって論文誌のまあ学術的な価値というものがあるよ,ということになっているわけですね.

プロジェクトマネジメント研究報告でも簡単な査読が入ってはいますが,ここまで厳密にはやっていないはずですのでここはですね,今後どうあるべきかというのは若干議論のあるところではありますが,まあ少なくとも,てにをはの間違いとかですね,そういう軽微な間違いは査読のプロセスで指摘がされると思います.

さてなぜこのような査読が必要なのかということですが,これはですね,個人のアイデア創出能力には限界があるので,第三者の目によるチェックが必要だということです.すなわち,情報源から得られたこの新しいアイデアが,時として正しくないということは,当然ありますね.従って第3者によるチェック,それもまあ専門家と呼ばれる人たちの知見を活用してチェックするということが必要になってくるわけです.

さて,先ほど申し上げましたように,プロジェクトマネジメント研究報告の査読はそれほど厳しくないはずですので,好きなように,皆さんの好きなことをまあ発表できます.いや,とんでもなことをでもなければですね,ええまあ,皆さんがお好きなように書かれた内容を出版に至るという手続きになると思います.

発表の形態


ちょっと参考までにというお話ですが,まあPM研究報告,プロジェクトマネジメント研究報告の場合はこれ論文発表という形式になります.発表の形態としてはですね,その他に口頭発表,ポスター発表などがあります.口頭発表は研究会等で壇上に立って15分から20分,あるいは30分ぐらいおしゃべりをして,でその後に質疑応答Q&Aのセッションがあるというのがまあ通常よくあるパターンですね.

で,これは小さな研究会は気楽に発表できますが,大きな研究会になると,まあ100人200人の前で話をするということもありえますので,まあそれは,慣れてくださいねということですね.

それからポスター発表という形式もあります.これは大きなポスターを作ってその前で説明をする.で,これはですね,対話的に丁寧に説明,あるいは,議論ができますので,これはこれで非常に面白い発表形式だと思います.ただ,国際会議等でですね,英語でポスター発表をやるのは,結構なかなか英会話の能力が求められますので,英語の練習にはなりますけれども,ちょっと難しいところもあるかなということですね.

で,論文発表ですが,まあこれはですね,記録に残るという点が非常にメリットがあるというところですね.

IFと採択率(参考情報:この項目はジャーナル(査読付論文)に要求される内容の説明です)


はい,さらにですね,ちょっと余計な話をしますと,先ほどネイチャーというような話もいたしましたが,NatureとかScienceとかCellとかですね,まあNSCとかNCSだったかな,まあすいませんこの3誌は非常に世界的に有名な雑誌ということで,ここに掲載されるとすごい,研究者にとっては名誉なことなことだそうですね.

まあ,私のようなその工学的な,工学というか情報工学の人間はなかなか縁がない雑誌ではありますが,そういうのがあると.で,さらにですね,他にもいろんな雑誌が世の中にあります.学術雑誌ですね.

で,それぞれの雑誌にはインパクトファクターという評価指標で,尺度で語られることがありまして,インパクトファクターというのは何かというと,その雑誌の影響をあるいは引用された回数とかですね,まあそういう雑誌の格を測る基準というのがあります.まあ,インパクトファクターもですね,工学系はあまり気にしないんじゃないかというような話もあります.まあ参考までにということですね.

それから,査読のある,まあ査読で落とされたもの,まあ,応募のうち採録されたものは何%で,みたいな,そういうことですね.これアクセプトレートといって採択率というふうにも言いますが,これは応募数分の採択数という割合を計算されて,これもですねまあいろいろあります.業界によっても違いますね.

私は,ヒューマンインターフェースなんですけど,ヒューマンインターフェース界隈だとCHI,コンピューターヒューマンインタラクションですかね.HCII,これはヒューマンコンピューターインタラクションインターナショナルだったかな.えーと,あとUIST,ごめんなさいちょっと忘れましたが,まあそういった有名な学会があります.

日本語で書くか英語で書くか


さて,では,少しですね,本編に戻ってアイデアをどこまで広げるかということですね.すなわち,英語で論文を書いて,国際会議あるいは英文誌,英語の国際論文誌に投稿するというとですね.それはですね,日本語で書く論文よりは英語で書いた論文のほうが世界中の人に読まれる可能性があるので,これは多数の人に読まれる,英語で書いた方が多数の人に読まれる可能性は高いということですね.

それから,先ほどのまあそれぞれのイベントの格という話がありますので,研究会の予稿で発表するというものよりは,これは最終的に,きちっとした査読を経て論文誌の論文で,世に自らのアイディアを問うという方が,これは説得力があります.で,というわけでですね,皆さんにぜひ目指していただきたい.

まあ,もちろん私も日々その努力をしておりますし,うちの学生にもですね,最終ゴールとして英語のジャーナル論文を通して,通すとですね,あんたまあ素晴らしいねということになるわけですが,なかなかですね,これ最初から英語のジャーナル論文にバシッとこう皆さんのアイデアを通して,てのは難しいのでまずはですねこのプロジェクトマネジメント研究報告これを登竜門としていただきたい.

こちらであれば日本語の研究論文という位置づけですが,まあ,プロジェクトマネジメント研究報告もですね,まだ始まったばかりですので,実績というものがなかなかなくてですね,認知度あるいは皆さんがどれだけ知っているのかというところ,これからどんどんどんどん広めていかないといけないなというところですが,ぜひその礎としてですね,まあ,ご協力をいただきたいということでございます.

さてまあ,ちょっとこれはおまけ,余談ですね.編集委員の悩み,私もある論文誌の編集委員長を担当しておりますが,投稿がないとですね,この分野未来はない,まずいね,投稿がいっぱいあるとですね,この分野,明るい未来があっていいですね,ということになるわけですね.

論文誌編集者の悩み(参考情報:この項目はジャーナル(査読付論文)に要求される内容の説明です)


で,現状ですね,投稿の品質どうでしょうねえ,まあここは,皆さんが盛り上げ,是非とも盛り上げていただきたいというところですね.その基準も緩いとはいえですね,最低限の補償はやはり必要ですので査読というそのプロセスのですね,もう少ししっかりしたものを入れていくべきなのではないかなというところもございます.

これはちょっとおまけですけど,さらにおまけですけれども,あの条件付き再録と言われたら,まあほぼ載ったも同然ですので喜んでもいいですよということですね.指摘された条件をクリアせばいいので,粛々と対応すればいいということですので.

ただここでですね,条件が全部きちっとクリアされてないともう落とすよという,ま,意地悪なって書きましたが,まあ,意地悪なのか,誠実なのかですね,そういう査読者も世の中にはたくさんいますので,実際に条件を満たしてないケースもありますし,なかなかですね,難しいところです.

重要なことはですね,条件付き採録ということになったらですね,これ自分で勝手にこうだろうとして判断して,「これはここだからいいんだよ,みたいな感じで判断してOKでしょっ」てやるのはよろしくないと.最初判断はやはり,レビューは査読者が持っていますので,最終判断の権利ですね,ですので,まあ査読者におもねる必要はありませんが,ここは誠意ある対応をすべきだということです.

条件付き再録,今回あのプロジェクトマネジメント研究報告ではこのようなことはないので,あくまでこういう他の雑誌に投稿した時のケースですけれども,参考としてお伝えしておきます.

立派な成果は必要なのか


さて,次の話題に移りたいと思います.

発表するには立派な成果が必要なのかということですね.これは,好きなことを発表していいですよと先ほど申し上げましたといってもですね,何を発表してもいいよねっていうわけじゃないですよね.

プロジェクトマネジメント研究報告に,何でしょうね,Covid-19の感染の影響力についてとか,そのようなものを投稿しても,これは誰も興味がないので,それはおそらくこれテーマが全然合ってないですよということで,まあリジェクトされる可能性は非常に高いと.まあそのプロジェクトマネジメント研究報告であればですね,でもプロジェクトマネジメントに関することであればだいたい何でもOKですよということは言えます.

さて,ここでですね,論文の書き方のところでも後ほど何回か引用する大変良い資料をご紹介します.これ,Microsoft Research,ケンブリッジですね.Microsoft Researchのサイモン・ペイトン・ジョーンズさんという,まあ立派な方がいらっしゃいますが,彼が発表したというか,資料なんですが,How to write a great research paperという資料があります.これは非常にいい資料で,これね示唆に富むことがたくさん書かれていますので,ここから色々紹介していきたいと思います.

論文を書く意図


まずですね,最後の主張ありますがWriting paper model 1ということで,まずアイデアがあってそしてリサーチつまり研究をしてくださいと.そしてその後にですね,Write paper, 研究成果を用いて論文を書くんだという,これ一般的にまあ考えられている,まあ皆さんそうだよねって思われますよね.

ところがサイモンの主張としては,そうではないとね.アイデアがまずあって,先にペーパーを書きなさいと,そしてその後にリサーチをする,これでいいのだと.

これは私も非常に賛同するところでありまして,その説明ですね,Forces us to be clear, focused. Open the way to dialog with others などです.

すなわちですね,まず皆さんアイデアがあったらそれをペーパーにしてください,ペーパーにしてディスカッションすることによって,何をやるべきかどこにフォーカスするべきかということをきちんと見定めることができる,さらに何がわかっていないのか,そしてクリティカルかつコラボレーションなのであると.

それが実際に現実的なものなのか,批判的に考えてどうなのか,そして強調ですね,あるいはそのアイデアに,共感を得てくれる人が一緒にやろうっていうことになるかもしれない,そのためのツールとしてペーパーを使ってくださいということなんですね.で

ペーパーを書く,あるいはですね,何かこう研究会等でお話をする前に,ファンタスティックなアイデアを持つべきだというのは,これ間違った考えだというふうに言ってるわけですね.ということで,もうそれがですね,あのどんなに素晴らしいことか,あるいは,どんなにまあちょっとしたことなのかね,ということ問わない,どんなアイデアでも,まずはWriting paper ね,論文を書いて,皆さん,他のみんなと議論することが重要なんだというふうに彼は指摘します.これは私も大変共感します.なのでいつも,この最後の主張はですね,いろんなところでご紹介をしています.さあいの一番にやるべきことは,writing paper なんですよと.

ペーパーを書いてみんなと議論すると,もっと面白いこと,もっとチャレンジングなことが出てくるかもしれないというふうにサイモンは主張します.

さあ,ということでですね,論文を書く目的,それは何か,皆さんの頭の中にあるアイデアを,他の皆さんの頭の中に伝えることですね.あなたがこんなことを考えましたよ,だけどその,こんなこと,これは誰も知らない,さあ,じゃあ論文にして,発表して,伝えてあげましょう.そのためのツールが論文かということだということなんですね.

論文執筆のお作法


さあそこでですね,じゃあ何も好き勝手なことを書いていいというわけでもないという話もありましたが,まあ,実際には皆さんのアイデアを自由に書いていただいて構わないんですが,ただですね,論文に書くときのお作法というものがあります.

で,論文で述べるべきこと,これはどういうふうにですね,皆さんのアイデアを述べるべきかということを次にご紹介します.

「まずここに問題がありますね.その問題は私にとって非常に興味深いものであるけれども多分皆さんにとっても他の皆さん読者にとっても興味深いものであるでしょう.さらにその問題はまだ解決されていないもので,ここ重要ですね,ここ実は他の人がもうやったことは後からやっても意味がないということですね,なので新規性と言いますが,その問題はまだ解決されたいないものですよ,そしてそれを解決するためには私はこういうふうに考えます,これ私の考えのここが重要です,ここは私のアイデアが重要です,そしてそのアイデアの詳細はこれこれこういうことですよ,そして他のアイデアとはここが異なって,ここが重要なんだ」これをまあ文章にして書いていくということなんですね.

で,論文に求められる性質としてよく言われるのが,新規性だとして,有用性も提示します.新規性,まあこの後説明しますね,学生の卒業論文ぐらいですとですね,なかなかこう新規性まで求めるのは難しいんじゃないかというようなところもありますけれども,まあ学生の卒業論文は思考の練習であるということを考えればですね,まあよろしいかなとは思います.

新規性・妥当性・有用性


さてこの,新規性・妥当性・有用性ですが,まず新規性ですね.そのアイデアはまだ誰もやってみたことがあるのではないよということですね.これはじゃあどうやって主張するかということですが,関連研究をきちんと調べましょう.これちょっと努力が必要ですし,手間もかかりますが,ここをサボるとですね,新規性がないからダメと言われます.

関連研究を調べてですね,サーベイして,他の研究ではこのことをやられました.だけど私の考えはこうなんです,ここ違いますよね,差分を提示することによって新規性をまず主張しましょう.

そして次は妥当性ですね.妥当性は,その分析にはきちんとした根拠がありますよということで,これは根拠になる客観的なデータを集めて使用するということががよく行われます.まあ他にも関連研究を並べてですね,そこから引用して昔の偉い人がこんなことを言ってるから,まあここは妥当なんだよ,まあそういうような妥当者の示し方もありますけれども.まあいくつかパターンがあります.

そして重要なこと,一番重要なことは,これ有用性ですね.その結果にはちゃんと意義があるんだ,で,無駄なことをやっても致し方がないということで,はい,従来方法と比較して改善点を示す,役に立つんだよということを主張するということが求められます.

はい,えー今回の場合だとこれらは後からでもいい,これあのあれですね,新しいアイデアを提示して議論していくというようなスタンスに立った場合ですけれども,まあ新しいアイデアの共有という場合はですね,これはなかなかあのいろんな実験をやりましたとか,いろんな分析をしましたっていうのはどうしても後回しになってしまいますので,まあ妥当性有用性は後からでもいいですが.

まあこれは後からやったらですね,まあ例えばプロジェクトマネジメント研究報告でまず最初にこのアイデアをちょっと提案してみましたというのを今年出したとしたら,是非,来年に向けてそれを実践するというようなことをやってください.そして実践した結果どうだったっていうのを書くと.これ1粒で2度美味しいパターンですね.来年もプロジェクトマネジメント研究方法に投稿するネタができました.

批判を恐れずに


さあというわけでですね,まずは発表してみようと書いてありますが,これあの発表,研究発表向けの資料ですいません.ちょっと流用したので,まずは投稿してみましょう.プロジェクトマネジメント研究報告に投稿しようね,ということです.

質問や意見が怖い,まあこれがだから批判的なまあ反応,フィードバックがあるかどうかってことですけれども,まあ現状のプロジェクトマネジメント研究報告に対して,なかなかですねあのいろんなフィードバックが来る機会というのが,まあ,あんまり期待できないので,これはですねあまり恐れる必要はないと思います.はい.

えー,あとはですねあのま私の経験からちょっと余計なことを書いてありますが,最初に論文誌に論文投稿した時ですね,もうまあ酷い論文だったんでしょうね,今から振り返るとね,けちょんけちょんの査読結果が来まして,まあ当然不採録になったわけですけれども,あのレビューアの皆さん,非常にですね,あの親切な方が丁寧にですね「この点について論じるんであればまあもうすでにですね重要なこういう論文があるのでどこそこの論文を見なさい」というような指導をいただいたというのは非常によく覚えています.

まあなんとかを引用せよっていう指導っていうのはね,よくあるパターンかと思います.まあ私も時々やることがありますけれども,まあそういうこともあってですね,あの,まあ一応プロの研究者になった,なっているつもりの私としては,時々,査読依頼が来ますけれども,恩返しのつもりでその査読に協力するというふうにしています.

論文執筆方法


さて,後半はですね,論文をどう書けばいいのかというところですね.書き方の具体的な内容の説明に移ります.はい.

論文執筆方法の説明をする前にお伝えしたいことということで,実はですね,論文っていうのはこれ型があるのでその型通り書いていけばいいので,簡単なんですね.あの,推理小説だのですね,恋愛小説を書くほうがよっぽど難しいと思います.論文はですね,やったこと,あるいは皆さんのアイデアさえあれば,それを型にはめていけばいいというだけなので,非常に簡単です.

ただしですね,まあ論文もそうなんですが,情報を効率的あるいは効果的に使え使えるための文章というのは,これはある程度の構造というものを持っていますので,それを頭に入れておく必要があります.

論文も当然しっかりですね,まああの先ほど推理小説の恋愛小説だのって話ししましたけども,あの推理小説や恋愛小説っていうのはこういうのは明示的な構造は,まあ普通は持たない,もちろん,プロットのね,流れという意味でのある曖昧な構造ってのはあったりしますけれども,だいたいですね頭からずっとこうしまいまで読んでいくっていうようなパターンのものっていうのはこういった構造を持つ文章ではありません.

対してですね,論文のようなものは,これもう完全に構造を持つ文書の代表的なものです.そして,そういうですね,構造を持つ文書はじゃあどういうふうに作ればいいのかということですが,マインドマップというものを使うと.

マインドマップ「的」な整理法


これもですね,厳密に言うと,マインドマップ,これトニー・ブザンという方がですね,提唱した思考の整理法ですが,あのマインドマップはいろんなこう書き方の流儀っていうのが決まってるらしくて,真ん中にこう中心となるテーマを書いてですね,

で,それを分割していけばまあ整理できるよという,それだけのものではなくて,なんかこう色々こう書き方に工夫したりとかですね,まあそんなような流儀があるらしいので,まああの今から私がマインドマップって言ってるのは,あのマインドマップの信者に言わせるとそれはマインドマップではないということらしいんですが,まあここではあのマインドマップ的なものということで,マインドマップっていうふうに申し上げます.

で,紙と鉛筆さえあれば書いていけるので,これは非常にどこでもできますし,まあ当然ソフトウェアもあるので,綺麗にやりたい人はソフトウェアを使ってください.まあ,そういったツールを使ってですね,構造を簡単に図示していくことができます.

例えばこんな例ですね.これは情報活用法っていうテーマで,まあこれはそもそもこの「情報を集める技術と伝える技術」という本を書こうとした時に,細分化していて何を書くべきかというのをですね,これを章ごとに,こうまとめていってというような感じですかね,

まあそれぞれの章で何を書くべきかというのをどんどんどんどんこうアイデアを細かくしていった,まあこんなことをですね,使えばこの後にですね,論文も,初めにというところから,関連研究,あるいはアイデアの詳細というふうに,こう最初の大まかな構造があって,さらにその中でどんどんどんどん何を書くべきかっていうのを細分化していけばいいので前のマップを使うと,まず論文を書く前にですね,内容を精査することが簡単にできます.これはおすすめです.

論文の構成


さて,一般的な論文の構成としましては,まず初めにイントロダクションというものがあります.そして,問題の背景,バックグラウンドがあります.そして,マイアイデアですね.解決策の案,こういったものの概要を述べて概要を述べた後に,アイデアの詳細を述べます.

データを使ってアイデアの詳細を説明したり,有効性信頼性を主張するというところが重要です.さらに分析,ディスカッションして,関連研究ですね,これ関連研究,あとで述べるかと思いますが,関連研究は後に戻ってくるパターンと,この初めに問題の背景のところに持ってくるパターンとあります.

これはですね,新規性を比較するのに,後に持ってくるパターンと,あるいはこれまでの研究の流れというものを重視する場合は,背景と同じような位置づけとして,関連経験を先に持ってくる,これは,どちらでも構いません.で,最後にですね,まとめと将来展望ということで,コンクルージョンのフューチャーワークというふうなものを最後持ってくるというパターンが,これ,一般的な論文の構成です.

この通りですので,先ほど申し上げた論文の型ですね.型っていうのは,この型に,皆さんの書きたいことを,主張したいことを,はめてあげればいいということになるわけです.

これはですね,サイモンの資料から,分量どのぐらいなんだということですね.イントロダクション1ページ,バックグラウンド1ページ,マイアイデアが2ページ,ディテイルが5ページで,リレーテッドワークが1ページで,コンクルージョン,フューチャーワークが半ページになっていますね.まあこれは全部足すと10ページぐらいになっちゃうんで,プロジェクトマネジメント研究報告の場合は最大でも8ページ以内でしたっけ?ということなので,最大の分量を超えないように,まずページ数を決めて,そのページ数に割り振って比例配分をしていけばいいということになるわけですね.

論文の要素:概要


はい,ではまず,じゃあ順番に見ていきましょう.まずアブストラクトですね.で,アブストラクトは,これはですね,皆さんご存知,おそらくあのプロジェクトマネジメントの関係者であれば,あのケントベックってご存知だろうと思います.あのアジャイルの大家,えー,Gang of Fourの1人ですね.

で,彼,ケントベック曰く,アブストラクトは4センテンシーズ,4文で書きなさい.まずその問題について述べてください,そしてそれはなぜ興味深いのか述べてください,そしてあなたの解決策が何を達成したのかを書いてください,そしてその解決に何が続くのか,まあアプリケーションですね,この後どうなのかということを書いてください,というふうに言っています.

まあこのぐらいのことをアプリストラクトには書いておけばよいでしょう.例えば,もう,例ですね,アブストラクトの例ね.これ4文使ってあります.

多くの文章がひどい文章で理解しがたい,良いアイデアが表に出ないな残念なことである.ここで述べる簡単なガイドラインに従えば驚くほど論文の人は向上する.成果はより広く使われるようになりその結果が得られ他者からのフィードバックがさらに研究を加速することになるだろう.

これ今述べたものはその問題について述べて,それはなぜ業務化にか説明して,解決策は何を達成するのか,そしてその成果がどのように使われていくのか,はい,ということになるわけですね.

論文の要素:イントロダクション


で,次イントロダクションですね.イントロダクションは問題について述べてください,そしてあなたが何をしたのかということについて簡単に述べてください.ただし,できるだけ具体的に書くことが望ましいでしょうということで,ダメな例と良い例をサイモンの資料から引っ張ってきています.

そうするとですね,シンプルなので,これシンプルでいいんです.けど具体的に何も書いてないので,ダメです.で,いい例としてこんな風に具体的に書くといいですよ,という例ですね.Rest papers,これは今の話で,例えば,これセクション3とかセクション4とかセクション5でこんなことを書きますよっていうのはナラティブに書きなさいということで,まあ今の話と同じですね.具体的にに書いてくださいということです.はい.

えーまあそんなふうに順番に書いていってですね,では問題の,重要なところですね.重要なところは問題提起をして,解決策を述べて,その詳細について議論して,分析をするということですね.で,ここ論文の主要部分なのでじっくり書いていただきたいんですが,具体的に示してください.これ先ほどの,あの具体的な方がいいですよっていうこととまあほぼ同じことですが,コツとしてはですね皆さんまあ,白板,あるいは,黒板の前で仮想的な読者にこう説明をしているんだというようなイメージで,それを文章に残していくという,それを書いていくというような形がまあ具体的に書くことだと思います.

直感的にわかりやすく書きましょう.直感的な概念が伝われば,その後の詳細は読者が読んでくれると思います.一方,直感的ではなくて,抽象的なですね,具体性がないような抽象的な羅列に終始していくと,もうなんとなくつまんないなぁと思ってもうやめたっていうふうになっちゃって,その後また読んでくれないという恐れがあります.

論文の要素:具体的な記述


データね,使いましょうデータ.これもですね,ごまかしインチキチはダメですよ.あの捏造したデータ,ダメです.ちゃんとした実験等を使って得られたデータというのは,これ確実な説得力を持ちます.で,さらにまあ今の話ですね,適切な方法を持って,そのデータをきちんと適切に取得できましたってことで,これもですね,できれば再現性を担保してあげるといいですね.

つまり,後からですね,同じようなことをやった人が同じようなデータをきちんと取れるんだよ,そういうようなデータの取り方が望ましいですね.まあ,あの時ケースでやるようなですね.自然科学のラボ的な論文ですと,これは非常に,まあ,厳密に再現性っていうのを担保できるんですが,プロジェクトマネジメントというのは,まあある意味ですね,社会科学的な文脈の論文は,これはですね,なかなか再現性を担保するっていうのは難しいですね.

プロジェクトによって全然違いますし,そこはですね,あのある程度,妥協する必要があるかもしれません.ただしこの,適切な方法でデータ取りました,それから適切な方法でデータを分析しましたっていうことはこれはしっかり書いてください.

統計を使って分析しました.これ非常に重要な強力なツールになります.統計的に実験群と対象群を比較したら,まあ,統計的検定をしたら有意差がありました,これは説得力が非常に高いです.

ただしですね,残念ながら,統計の間違った使い方が散見されて,これもですね,きちんと統計を勉強されて,正しい使い方をやるとよろしいかと思います.まあ,もしですね統計あまり詳しくないという方がいらっしゃったら,あの周りのですね,統計の詳しい人に少し相談されるというのもよろしかろうかということですね.

論文の要素:関連研究


はい,えー,続きまして,関連研究です.関連研究.これも,先行研究,先ほど申し上げたように先行研究や文献調査などとして初めにの次,つまり背景のあたりですね,そこに置くパターンっていうのはあります.これまではなんとかだったね,だけど我々に研究ではこういうふうにどうのこうのみたいなアプローチですね.

で,さっき示した例は,これはまとめの前に置くパターンで,まとめの前において新規性を示すとで,これもですね,サイモンの資料によればですね,読者はあなたの考えに興味があるので,関連研究をなかなか読まさせられるのは普通である,ここも全くもっともだと思います.私もそう思いますなので,私もどっちかというと関連研究っていうのは後の方に置くというサイモンの指摘を支持したいというところはあります.

ただですね,これはですね,なかなかあのサイモンの,すごくもっとなんですが,頭の固い査読者には,これを良しとしない,例えばまあ具体的なお話をすると,関連研究を後ろに持ってきた論文をある学会に投稿したんですが,そうするとですね,この関連研究は先の方に持っていくべきだという,もう頭の固いレビューアがいるんですね.

まあそれはですね,下手に戦っても意味がないのでそういうときは,まあ諦めてその査読者に「分かりました」と,まあ,そういうようなことで答えるのがよろしいかと思います.まあ回答書っての出すんですけどね,まあご指摘の通り先行研究に移しました.

まあただですね,私も転んではただで転んでもただ起きないので,これこれこういうまあ理屈をもって関連研究を後ろの方に持ってきたわけであって「ぜひそういう流儀があるということもご理解ください」という余計な一言を書いて,それで落とされたっていう経験もあります.なので,まあ,皆さんあんまり査読者と戦ういうのはやめましょう.

論文の要素:まとめ


さてまとめます.ここまでのまとめ,あ,違います,ごめんなさい,これは論文のまとめでした.最後に論文を,皆さんまとめてください.私の話はもうちょっと続きます.

はい,えー,まとめですね.論文で報じたことのサマリーと,今後の展望なんかを書きます.でここはですね,実はですね,サマリーに書く,まとめに書く内容は,アブストラクトに書く内容とほぼ一緒です.

なので,アブストラクトですね,もう1回書けばいい,まあただ全く同じことを書いてもこれはサボってるなと思われますので,アブストラクティに書いたことをもう少し細かくきちんと書く,さらにですね,今後の展望にはやり残したこと,そして実際にやったことによってさらに明らかになった課題なんかをここに書いてですね,次につなげましょう.

で,そうすると皆さんの新しい課題がここで明らかになって,それをさらに1年かけて分析・研究して,で,そうすると来年のプロジェクトマネジメント研報に新しいネタが報告できるという,それをどんどん続けていくと,前年毎年皆さんがプロジェクトマネジメント研究報告に皆さんの研究成果を書くことができて,そのそれを10年もやるとですね,「プロジェクトマネジメント研究報告の誰それさんですね」というような地位を築けるかもしれません.

文章の書き方,体裁の大切さ


さて,ここから後はですね,もう少しプラクティカルな文章の書き方という話に移っていきます.論文の書き方だなんぞやという話を少し駆け足にしてきましたので,きちっとした文章はもう十分書けますよという方はですね,ここから先,飛ばしていただいて最後に飛んでいただいて構いません.

さて,文章,こういったきちんとした文章を書くときに心がけることですが,皆さんの伝えたいことをどういうふうに相手に伝えるかということが重要ですね.まず内容ありきであるということはこれはまあ当然です.

内容がないものをごまかしごまかし書くと,碌でもない文章しかできません.ただ,しっかりした内容があってもですね,表現をないがしろにするということはできません.表現方法にあるルールがあります.文法ですね.それからいろんな記述の作法があります.先ほどご説明した論文の,まあ型ですけどもこれもまあお作法の一種ですね.ですのでせっかく良い内容なのに,これ,体裁で跳ねられるのは損ですね.

先ほどのアクセプトレートがどうのこうのっていう話をしましたが,これある学会のですね,あるセッションで,論文誌のエディターの人がですね,その論文が採録されるにはどうすればいいのかというような大変興味深いセッションをやっていて,そこで聞いて驚いたのはですね,まあ,CHIっていうヒューマンインターフェース系の立派な権威のある論文誌ですけども,そこはデスクリジェクトが半分あるというお話を聞いてびっくりしました.

デスクリジェクトってのは何かっていうとですね,編集部の段階で,つまりレビューアに回さない,回す前にですね「もうこれ駄目」っていうふうに判断されてしまうということで,これどういうことかというと,体裁が整ってないから駄目ってことなんですね.これデスクリジェクト半分て,ちょっとびっくりしましたね.はい,ですので皆さんにはぜひそのようなことがないように,内容と表現をしっかり考えてください.

フォーマットを整えるのは最後でいいです.ただまあ,それを忘れて出すとデスクリジェクトされるので,あのきちんとフォーマットを整えるのは重要ですけども,まず内容と表現をきちんと整えるということに注力しましょう.

Wordっていうのはですね,あの図があっちいったりこっち行ったりというようなこととか,まああんまりですね,論文書きに適したツールではないんですけれども,まあしょうがないですね.Wordのテンプレートで配布されているので.頑張ってください.

プレゼンテーションもですね,これKeynoteで作ってます,書いてありますけど,PowerPointとかImpress,OpenOfficeですかね.ImpressとかPreziとかいろんなプレゼンテーションのツールがあって,で,プレゼントツール何を使うかっていうのは実は問題ではありません.何を使ってどういうふうにプレゼンテーションするか,何をプレゼンテーションするか,それが重要なんですね.論文発表もしかりです.

文章執筆の基本


さてここからですね,小学校で習うお話ですので,バカにすんなっていう人はもう最後まで進んでいただいて構いませんが,実はこれができていない人が非常に多い.学生もできてない連中がいっぱいいます.

段落の頭は1文字地下げしてください.これはもう小学校で習う作文のルールですね.これができてない人がいっぱいいます.

だ・であるとです・ますを混ぜませんね.これも,基本的には,である調を使ってくださいね.それも「だ」とかはもうあんまり使わなくていいです.全部,まるまるである,ペケペケであるホゲホゲである,でOKです.

実はですね,細かなことを言う読者は必ずいます.体裁が悪いって言うだけで読む気はしないっていう,まあ意固地の人もいます.私なんかちょっと最近そういう傾向があるので反省しないといけませんが.はい,いくら内容が良くても見栄えが悪いだけで読む気が失せるっていう人は必ず存在しますので,不幸にもですね,評価する人がそんな人だったら,これあの残念ですよね.なので体裁を揃えるってことは,これ非常に重要なポイントの1つです.

で,よくあるダメな例ですね.フォントの種類やサイズがバラバラですね.行間が揃ってません.それから文章っていうのはまあだいたい左側はみんな揃ってるんですけど,右側も揃えてくださいね.例えばWordで,左揃えに,真ん中揃え,右揃揃えとありますが,この両端揃えっていうのをチェックすると.これが,結構,皆さん忘れてしまいがちなポイントですね.

まあこれもWordじゃなくてですねLaTeXというツールを使えば,まあこういった配慮は簡単なんですけど,残念ながら,プロジェクトマネジメント研究報告はテンプレートがWordになってるのでご注意ください.

さてまあ,優れた文章はこの内容が優れていることね,それから,構成が優れていること,体裁が優れていること,これ全部整った文章が優れた文章です.

ですので,テンプレートを使いますことをお勧めします.ところがですね,まあ残念ながらプロジェクトマネジメント研究報告のテンプレートも,まだ十分に練り上げられていないので,若干使いにくいところがいっぱい残っていますので,皆さん,あのできればですね,ええまあ,使いやすいテンプレートを作っていただけるといいんじゃないかなというふうに思う次第です.

引用にもルールがある


それから引用ですね.引用これも,適切な引用する必要があります.引用,なぜ引用するのかですが,これ自説を客観視するために引用というのは非常に重要なポイントになります.先人はこう言っていますよね.ここ引用しますね.そしてその上で自分はこう考える.これで新規性を示すことができます.さらにはですね,先人はこう言っている,その上で我々はこういうことを考えた,これはいわゆる「巨人の肩の上に立つ」というやつですね.自分が勝手なことを言ってるわけではないですよ,これまでの取り組みにさらに新しい何かを加えたんだ,そういう主張ですね,それができます.

さて引用をですね,まあルールがあります.引用範囲を明確化する必要がある,引用は無批判無条件的にやるもんではない.引用文を分量もできるだけ少なめに,そしてルールを守って適切な資料を引用しなさい.この辺がですね,なかなかこれまあ学生もいつも指導してるんですが,難しいところではあります.

皆さんもここをぜひきちんとですね,理解して,適切な引用を心がけるようにしてください.まず引用の範囲ですね,これ引用した箇所を明確にしましょう.どこまでが引用で,どこからが自分の言葉なのか,見た目で明らかにします.

次の例を示します.まずですね,これは,これちょっとすいません英語の文章ですが,HGウェルズのタイムマシンというところから引用しましたというふうに,出典が明記されていて,行が開けられて,若干インデントされて,ここからここまでが引用ですということがすぐわかるようになってますね.ちょっとフォントを緑にする,ま,ここはやりすぎのような気もしますけれども,別に緑にする必要はありませんが,ここが引用範囲ですよってこと,これも明示的に示しています.

さらにですね,学生のレポートでよくあるパターンが,「誰それによるとこうである,また,誰それによるとなんとかであるので,私はこう思う」これ,ダメですね.これは,誰それさんの話を並べただけであって,あなたの意見ではありません.

自分でどう考えるのかということが重要で,なぜ引用するのか,引用の意味を考えてみると,これ客観性を持たせるために引用するんであって,無批判に先人の考えに従うということではありません.なので,無批判な引用はダメです.

適切な引用を


今の話と関連して,基本は地の文を書いて,その中で引用部分をなるべく短めに使うということですね.で,定義を引用するにしてもいろんな定義がありますので,複数の定義の中から自分なりに,まあ,改めて定義をするか,どれを選ぶのか,そして選んだ時はなぜその定義が良いのか,他の定義よりこういう意味で優れてるのかっていう注釈があるべきですね.

それから,先ほどの話とも似ていますが,半分以上が引用で,基本的に引用のみの論文では認められません.もってのほかですと.

書誌情報の書き方これルールがありますね.著者名とタイトル,雑誌名,巻,号,ページね,まあ年が著者名の後に来るようなやり方もあります.これもですね,プロジェクトマネジメント研究報告の書き方がありますので従ってください.

さらにですね,引用,プロジェクトマネジメント研究報告の場合は次のパターンですかね.1, 2, 3, 4という形で番号で示すやり方ですね.

飯尾らによると,というような,ごめんなさい資料はちょっとおかしいですね.ええと「ら」とか書いてますが,あの複数人参考著者がある場合はなんとか「ら」とかつけます.

あるいは,このカッコで著者名と番号で引用するやり方なんてのもあります.プロジェクトマネジメント研究報告はこのやり方じゃなかったですかね.

はい,それからですね,適切な資料を引用してください.古すぎるものはもうやめましょう.新しいものがあって,かつ容易に手に入るのに使わない,これよく見られる,まあ,なぜか古いもの引用してしまう人がいるんですね.

あるいはいろんな資料があるのに,あまりできない良くないものをですね,わざわざなんでこれ引用するかな?みたいなものを引用する人もいます.あるいは引用数が非常に少ない,1点2点しか引用してない,これもダメですね.複数のまあ10個20個とまあ2〜30とは言いませんが,まあ10程度の引用は欲しいところですね.

プロジェクトマネジメント研究報告は6ページ以内ということで,なかなかですね,引用参考文献を並べてしまうとページ数の制約もありますので難しいところですが,ま,これ海外の文献ですと引用数が50とか60とかあるいは100以上とかね,あのすごく引用して「ここまで引用せんでもええやろ」みたいなものもありますが,まあ少ない,1つ2つの引用だとちょっと寂しいですね.

さらにですね,重要,最近まあこれよく見られるのがネットの情報のみというところですね.これがよろしくないです.ネットの情報は信憑性にかけるという問題点が一つ.それからですね,後から見た人が,参考文献をおっかけようとしたら,もう見られなくなっている,つまりネットの情報はサーバーが落ちてしまう,あるいは記事が移転してしまうと,そこから先を追っかけられなくなってしまいますので,可能な限り学術情報を用いましょう.ネットの情報でお茶を濁すというのはやめましょう.

関連研究の探し方


関連研究の探し方,探し方ですが,まあ今はですね,無料の論文検索がたくさんありますので助かりますね.Google scholarですとか,science directとか,まあ日本語だとCiNii Researchとかですね,あります.まあ,できればGoogle scholar等を用いて海外文献まで一生懸命調べていただくのがよろしいのではないかなというところですね.

まあ,日本語の文献はCiNii Research使うと出てきますので,まあこれも気軽なんですけども,CiNii Research,実は学術論文じゃない雑誌の記事も多く登録されていますのでちょっと注意が必要です.

それからできるだけ新しいものを引用しましょう.例えばGoogleスカラー等であれば,2017年以降とか2000何年以降などの検索条件をつけることができますので,そういったものをつけて検索してください.そして,これよくやりがちですね,ダウンロードして満足しちゃうと.そこから先読まない.まあ,これは私の反省も含めてということですね.

あるいは,検索キーワードですね.あの複数並べて工夫して絞り込むなんていうこともやってください.

さらにはですね,そういった参考文献を読み込んでいくと,それらの参考文献にも参考文献が掲載されていますから,そこから芋づる式にこうたどっていくというやり方もあります.ただし必ず目を通して引用して論じてくださいね.これをサボってですね,なんとなくこれそうらしいということで,勝手にですね,まあ引用してしまう,孫引きって言いますけど孫引きはやめましょう.

タイトルだけを見ただけではですね,その論文が適切な内容を論じているかどうかっていうのは分かりません.これ私がですね,私の論文もある論文に引用されていたんだけど,全然違う文脈で引用されていて,これちゃんと,なんかあんた孫引きしたんじゃないの?っていうのはよくありますので,これ注意しましょう.

効率的な論文の読み方


さて,もうそろそろ終わりに,終わりですが,あの最後にですね,まあ忙しい皆さんに贈る効率的な論文の読み方,関連研究を調べるときにこういう風にやるといいですよということです.

まずタイトルでチェックしましょう.これはもう先ほど述べた通りですね.キーワード検索で引っかかってきて,タイトルを見て,で,関係ないなと思ったら次進みましょう.そして,この論文はまあ皆さんの参考になりそうだなっていうのが,まあタイトルで見当をつけた時に,次にやることはアブストラクトを読むことですね.

アブストラクトを読んで,で,アブストラクトを読んでみて関係ないなと思ったら捨てましょう.で,さらに,アブストラクトとサマリーは,まあ似たようなことが書いてあります,で,サマリーのほうがもうちょっと詳しく書いてありますので,アブストラクトを読んで,「お,これはちょっと関係ありそうだぞ」と思ったら,次に読むべきことは何かというと,いきなり後ろに飛んでサマリー読みましょう.サマリーを読んで「あこれは関係しそうだな」と思ったらそこで初めてもう1回頭に戻って本文を読んで理解しましょう.

さあ,こういう手続きを踏んでいけば,効率的にですね,関連研究を探るということができます.ただしですね,これ,ケジャブさんという人ですかね.2007年のこれは何でしょう,コンピューター・コミュニケーション・レビューという雑誌になってくるんですかね.83ページ84ページ,まあちょっとしたショートペーパーですけれども,「本当に理解したいものは3回の読め」ということだそうですね.How to read a paper,3回読んでくださいということだそうです.

まとめ


えー,長いことしゃべってきましたが,以上まとめます.はい,えーと,この今日のお話ではですね,なぜ論文を書いて発表すべきなのかねということを,まずご説明しました.論文を書いてあなたの新しいアイデアをぜひ共有してください.それは回り回って皆さんのためにもなりますが,自分のためになることですよ,ということですね.

それから,発表するにはしっかりした成果が必要なのかということですね.これももうお話しした通り,そんなことはありませんね.いろんな研究会,あるいは,このプロジェクトマネジメント研究報告でアイデアを共有しましょう.ジャストアイデア大歓迎です.

さらに,論文をどう書けばいいのかね.今日はもう時間も限られているので駆け足でご説明しました.世の中にはですね,書店に行けば多数の論文執筆指南の本があります.有名な,まあ「論文の書き方なんとか」っていうようなのもありますし,ぜひそういう本も読んでみてください.

それからあの今日の話の中で共有したですね,サイモン・ペイトン・ジョーンズの,あの資料,英語の資料ですけれども,非常に役に立ちますのでぜひお探しになってみて,目を通していただければというふうに思います.それではですね,皆さん,プロジェクトマネジメント研究報告の論文,どんどん書いて投稿してください.お待ちしております.

あとですね,参考情報ですが,今日の内容は私の「情報を集める技術を伝える技術」という本にいろいろ書かれています.プレゼンテーションの方法ですとか,質の良い情報に向き合うコツなども紹介してますので,ぜひ手に取ってご覧いただければと思います.

最後に,ごめんなさい,宣伝で終了としますが,以上を持ちまして,論文の書き方セミナーを終わりたいと思います.長々とお付き合いいただきありがとうございます.