AI相手でも良きプロジェクトマネジャーでありたい

創立25周年記念全体プロモーションサポートチーム
菊池由美子

最近プロジェクトで関わっているステークホルダーの方々からGenerative AI(生成AI)の話題を聞かない日がありません。
生成AIは、人間が発した言語や画像をもとにAIが新たなデータを生み出すことが出来る技術ですが、チャット形式で誰でも気軽に触れるようになったことで日本でも利用が広がりつつあるのはどなたも感じられているのではないでしょうか。

そんななか、生成AIを活用して新しい事業を考えるワークショップに参加させていただくチャンスにめぐまれました。
様々な業界業種の方が集まって混成チームを組み、与えられたお題についてAIと壁打ちしながらリーンキャンバスに事業アイディアを埋めていきました。
AIへ様々な質問を投げかけて返ってきた回答を更に人間が壁打ち。
AIと人間のコラボレーションから生まれたアイディアを整え、
最終的にスピーチできるように仕上げていきました。

面白かったのは、数十人が単一のテーマについて一斉に思い思いの言葉でAIに語り掛け始めると質問者によって微妙に違う返答をAIが返してくること。
それをグループ単位で育てていくと、グループごとに全く違うアイディアに育っていきました。
人間とAIの混成チームのプロジェクトを立ち上げて、人間と人間、人間とAIの組み合わせで様々なアイディアが生まれるプロジェクトを人間が軌道修正しながらゴールに向かって遂行する過程を短時間で体験させていただけました。

この過程を進めながら感じたのは、プロジェクトマネジャーはやはり人間であることが大切なのかなということ。
時におかしな回答をしてきたり、時に人間が思いもよらない深さ・広さで示唆をくれることもあるAIを、人間がプロジェクトマネジメントの手法を駆使してうまくコントロールし、予定時間内にプロジェクトをまとめて遂行していくことが今後は求められるのかなと感じました。
これからは実際のプロジェクトでもこのようなAIとの混成チームを組む機会が増えていくのかな。
そして、AIもキーボード越しでのやりとりじゃなくてもっと擬人化されたロボットと会話することになるのかな。
AI相手でも良きプロジェクトマネジャーでありたいな。こんな近未来に思いをはせた一日でした。