創立25周年記念全体プロモーションサポートチーム
藤田 廣昭
皆さんは、PM(プロジェクトマネジャー)に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
もしかしたら
・しんどそう
・スケジュールやコストを管理する人?
・華がない
といったマイナスのイメージを持たれている方も多いかもしれません。
確かに、現場でのPMの姿を見るとそういったイメージを持たれているのも仕方のないことかもしれません。
ただ、私は本来あるべきPMの姿はそのようなものではないと考えています。
ところで話は変わりますが、皆さんは三国志をご存じでしょうか?
今から約1800年前の中国の後漢末期から三国時代にかけて群雄割拠していた時代で、魏・呉・蜀の三国が争覇した三国時代の話です。三国志を題材にした小説「三国志演義」が有名です。
この「三国志演義」を元にした漫画や映画も多く、主人公の劉備および義兄弟の契を交わした関羽・張飛のファンも多いです。私は子供の頃に横山光輝さんの漫画にはまり何度も読み返していました。
この三国志の中心人物である諸葛亮(孔明)は軍の司令役である軍師ですが、この諸葛亮の戦略によって数々の勝利を収めていることから、諸葛亮のファンもとても多いです。
私も諸葛亮がとても好きですが、この諸葛亮こそ現代で言うPMであるのではないかと考えています。
主人公の劉備は、義に厚く領民のことを思いやる性格で、配下の武将や領民に慕われていました。
配下には義兄弟の契りを交わした関羽と張飛や、趙雲といった優れた武将がいました。
関羽と張飛などは「1人で1万の兵に匹敵する」と言われたほどです。
それでも長らくは確固たる領地すら持てず、常に誰かに追われる身でした。
それが、諸葛亮を三顧の礼で軍師に迎えてから、兵力に勝る曹操とも対等に戦えるほどになりました。
有名なのは赤壁の戦いです。曹操軍の兵力は約24万に対して、孫権・劉備軍の兵力は5万という圧倒的な兵力の差がありました。これだけの兵力の差がありながら、諸葛亮の知略により曹操軍に対して圧倒的な勝利を収めることができました。
PMの話に戻りますが、ビジネスで言えば「ビックデータ」「AI」「メタバース」といった技術あるいはそれを扱う技術者に注目が集まりがちですが、いくら優れた技術や技術者がいてもそれを正しく使えない限りは目標となるゴールには到達することはできません。
目的へ正しく導くために諸葛亮のような戦略をたてて目的へ導く役割が必要となるのです。
つまり、プロジェクトマネジメントおよびPM(プロジェクトマネジャー)の存在が必要不可欠なのです。
経営者の方には、事業を成功させるために諸葛亮が必要なことをご認識いただいて、有能なPMに三顧の礼をしていただきたいです。