FAQ 0-2

番号:0-2
分類:PM一般

ソーシャル活動は多様なので、型にはまったプロジェクトマネジメント手法は適さないのではありませんか?

回答

多様なニーズに適する手法を、状況に応じて柔軟に選択します。

解説

ソーシャル活動では「行動を開始する初期の段階では必ずしもゴールが明確に決まっていない」という難しさがあります。一般的にソーシャル活動には、多様なステークホルダーが関わっており、ある目的に向かってそれぞれが熱い想いを持って取り組もうとしていますが、目指すところのゴールイメージが各人各様であることが多いのです。


計画をきっちりと決めて、できるだけ変更をせずに粛々と作業を進めていくのが、これまでのプロジェクトマネジメント標準(PMBOK®)の基本的なアプローチでした。そのためには、あらかじめゴール(成果物)が決められていて、進行中に環境がそれほど変化しないということが前提になります。企業内のシステム開発プロジェクト、業務改革プロジェクトなどは、これまで比較的そのような状況の下で進められてきましたので、トップダウンで方向性を決めることもできるでしょう。


ソーシャル活動の場合はいろいろなステークホルダーの意思を尊重して、実際の現場に入って問題の本質を捉え、試行錯誤をしながら大方の合意を作り上げていくことになります。そのようなアプローチを可能にするのが「デザイン思考」(FAQ 1-1)です。