4月・5月の定例会の活動内容をご紹介します。
PMI日本支部「行政コミュニティ」では、行政プロジェクトの“現場のリアル”に触れ、実践的に学べる機会を継続的に提供しています。今回はその中から、一部内容をご紹介します。
経産省デジタル統括アドバイザーとしてご活躍されている細川義洋さんを講師にお迎えし、システム開発のトラブル解決について講演いただきました。
今回のテーマはトラブル解決です。 様々な利害関係を持つ関係者との調整では、関係者間のトラブルもつきものです。このようなトラブル解決は行政のどんな部署でも経験するものであり、悩みを感じることも多いのではないでしょうか?
今回の講演では、裁判所で民事調停委員や専門委員(IT)として、情報システムの紛争解決を支援してこられた細川さんに、トラブルを回避する術をお話しいただきました。
講演では、実際の裁判事例をもとに、ITシステム開発において発注側(ユーザー)と受注側(ベンダー)それぞれに課される法的義務が解説されました。ベンダーには、専門知識に基づいてプロジェクト全体を管理し、開発を阻害する要因の発見・対処、ユーザーへの適時適切な説明・提言を行う「プロジェクト管理義務」があること、一方でユーザーにも、タイムリーな情報提供や要件に関する意思決定、受け入れテストなどを担う「協力義務」があることが示されました。「受託者(ベンダー)のみではシステムを完成することはできない」という裁判所の判断が示すように、プロジェクトの成功には双方の責任ある関与が不可欠であるという、現場に直結するメッセージをいただきました。
行政のシステム調達・開発に携わる方々にとって、発注者としての役割や責任を改めて見つめ直す、大変示唆に富んだ内容となりました。

PMI日本支部では毎年7~8月頃に、プロジェクトマネジメントに関する研究や事例等を発表する「PMI日本フォーラム」を開催しています(会場+オンライン配信)。 行政に関するプロジェクトマネジメントの研究・事例発表についても予定しており、5月勉強会ではその一部を事前に共有させていただきました!
今回共有いただいたのは、以下の3件です。
① 行政現場の強い味方!行政プロジェクトを救う2つのツール
行政ツールボックスWGの視点から、行政現場の属人化解消と業務標準化に役立つツールとして、「プロジェクト管理テンプレート」と「IT用チェックリスト」が紹介されました。明日から現場で使える実践的なツールの概要を共有いただきました。
② 生成AIで行政に持続価値を生む!〜自治体における生成AI利活用事例と、プロジェクトマネジメントの価値提案〜
様々な自治体に関わる講演者の知見をもとに、行政における生成AI利活用を前進させるアプローチが紹介されました。北海道でのガイドライン作成等の事例や、プロジェクトマネジメントの手法を通じた変革の壁を越えるノウハウについて、事前共有いただきました。
③ 甦れ、三宜楼 〜歴史的建造物「三宜楼」改修事業に学ぶ行政プロジェクトマネジメントの実践ポイント〜
北九州市「三宜楼」改修事業のリアルな推進過程をもとに、歴史的地域資産の保存と活用を両立した行政プロジェクトの実践知が共有されました。多様な関係者調整や予算管理など、行政PMの現場感あふれる事例を事前にご紹介いただきました。
フォーラム本番に向けた発表内容を一足先に共有いただける機会となり、参加者からも期待の声が多く上がっていました。PMI日本フォーラムの詳細については、後日PMI日本支部サイトをご確認ください。
毎月第3木曜19時~、定例会(勉強会)を開催しており、次回の定例会は「6/18(木)19時~」の開催を予定しています。
次回のテーマは、ワークショップ「ショートケースで体験する行政プロジェクトマネジメント」です。
行政コミュニティでは、新たな参加メンバーを随時募集しています。
プロジェクトマネジメントの学びを深めたい方、行政領域のDXや地域連携に関心のある方は、ぜひご参加ください!
以下Webサイトにある申込フォームより必要事項を記入の上、申し込みをお願いします。
★ 行政コミュニティへの参加申し込みはこちらのWebサイトから
詳細については、行政コミュニティのサイトをご覧ください。
報告者:北川