PMI日本支部について

ご挨拶

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この度私こと片江有利(かたえありとし)はPMI(Project Management Institute)日本支部会長に選任され就任いたしました。微力ながらPMI日本支部の更なる発展に全力を尽くす所存です。

 「プロジェクトマネジメント」を日本に広めるためにさまざまな活動を実施してまいりましたPMI日本支部は一昨年創立20周年を、皆さまのご支援の下、盛大に祝うことができました。昨年はPMIが創立50周年を迎え、戦略変更やブランド変更を行っており、プロジェクトマネジメント界が大きな節目に立っております。PMI日本支部の活動を支えていただいた会員の皆さま、法人スポンサーの皆さまと共に、新たなステージに向かって力強く歩みを進めて行きたいと思います。

 デジタル・ディスラプションがもたらすイノベーションによる激変の中で、「新たな価値創造」に向け、プロジェクトやプログラムの形態をとる活動が増加しています。IT業界や建設・エンジニアリング業界はもちろんIoT対応を進める製造業や、フィンテックやインシュテックが台頭している金融機関も例外ではなくなり、多くの企業・組織がプロジェクトマネジメントに取り組んでいます。PMIはそのような環境下でイニシアティブをとるようさまざまな施策を展開しており、次々と新たなドキュメントが公開され、方向性が徐々に明らかにされています。例えばAI等のさまざまな技術への適応が求められるとともに、アジャイルマネジメント等プロジェクトマネジメントの方法論の変更が不可欠となっています。 こうした流れを踏まえ、PMIがいま重視しているのが、「プロジェクト・エコノミー」という考え方と「プロセスからプリンシプル」への移行です。

プロジェクト・エコノミーとは、すべての仕事がプロジェクト・ベースになり、機能や属性によって仕事を定義するのではなく、何をなし遂げるかで仕事を定義する時代の到来を表した概念です。PMIはこれをProject Economyと呼び、柔軟に新しいスキルを育成していくライフ・ロング・ラーニングという考え方を提唱しています。

 また、「プロセスからプリンシプルへの変更」では、プロセスベースのプロジェクトマネジメントからの転換を図っています。プロセスベースでは、詳細化された特定の活動にフォーカスするため、複数の視点や手法を示すことができません。そこでこれらを原則(プリンシプル)として概要的なレベルを提示しようとする試みが「プリンシプルへの変更」です。今後予定されている『PMBOK®ガイド』第7版の改定やPMP試験内容変更もこの流れを汲むものです。

 日本に目を転じますと、日本を取り囲む政治経済の環境は、「人口問題」「高齢化問題」「気候変動」等外部環境の変化にも翻弄されて相変わらず厳しい状況が続いていますが、SDGs、ソサエティ5.0の実現に向けて企業・組織は世界に伍して「新たな価値創造」に向け取り組んでいます。

 PMI日本支部の活動もアジャイルマネジメント等プロジェクトマネジメント方法論の変更やタレント育成といった課題に取り組んでまいります。昨年諸課題に取り組むべく、2020~22中期計画を策定しました。この中期計画に盛り込まれた施策を着実に実施して、皆さまに価値のあるサービスをご提供させていただくことを目指し、理事、委員会、事務局が一体となって邁進していきます。

 PMI日本支部の現況は、おかげさまで昨年末支部会員数が5000人の大台を超え世界7位となりました。7月の日本フォーラムと11月のJapan Festaも盛況裡に終了しました。また、例年に引き続き部会リーダーに参加いただいた「リーダーシップ・ミーティング2019」の合宿では、日本支部の現状と課題を共有することができました。

 国際連携の面では、PMI Region9に属する東アジアの各支部(韓国、香港、台湾、モンゴル)や中国、PMI Global Operation Center 、日本との関係が深い東南アジアのR15との交流や協業も充実させています。PMI日本支部が提供できるこれらグローバルな友好ネットワークを会員の皆さまや、法人スポンサーの皆さまにも是非ご活用いただきたいと考えております。

 関西、中部各ブランチの活動を通して、地域でのより身近なサービスの拡充や、新標準の展開、公共機関や教育機関への貢献、社会的なプロジェクトへの取り組みなどをしていきます。また、各部会を通して会員の皆さまにより充実した活動をしていただけるよう、引き続きご支援をさせていただきます。ホームページやイベントの会場など、できる限り多くの機会に日本支部の活動を知っていただけるよう、情報発信をしてまいります。

 法人スポンサーの皆さまには、各種セミナーなどの特典や、皆さまによる自主的なスタディーグループ(勉強会)活動などを支援させていくとともに、PMI日本支部の持つグローバルなネットワークもご活用いただければと思っております。

 私どものすべての活動は、支部会員、法人スポンサーの皆さまのボランティア活動に支えられています。私たちとご一緒に活動していただける方を熱望しております。どうぞ積極的に研究会や委員会、スタディーグループなどへのご参加をご検討いただきたいと存じます。

 これからも、今まで以上に、さまざまな切り口での情報共有、意見交換を通して会員の皆さま方のキャリアアップ、事業拡大に、PMI日本支部がお役に立てるように務めてまいります。どうぞ温かいご支援と忌憚のないご意見をお寄せください。

2020年1月吉日
PMI日本支部会長
片江 有利