「転ばぬ先の杖,現場で使うためのリスク・マネジメント」参加体験レポート

(チームに分かれてのワークショップ風景:左端が筆者)












船橋 俊雄 、PMP




私はIT業界に身を置き、自社の管理ツールを活用して日々プロジェクトマネジメントを行っています。

最近、PMP®資格を取得しましたが、PMBOK®の体系化された一連のプロセスへの理解がまだ浅く、さらに理解を深めたいと考えていた矢先、PMI日本支部のサイトで本ワークショップの開催を知り、早速申し込みました。


これまでのプロジェクトマネジメントでもリスクの洗い出しや対応策を検討することはありましたが、過去の経験や実体験から同じような対応策に偏りがちで、新たな視点や手法を身につける必要性を感じていました。


今回の「転ばぬ先の杖,現場で使うためのリスク・マネジメント」ワークショップは私と同じIT業界の方だけでなく、製薬や建設業界など多様なバックグラウンドを持つ方が参加されており、異なる業界の知見に触れる貴重な機会となりました。


ワークショップでは3つの実践的な演習「リスクの特定・定性的分析・対応計画」が用意されており、実際に手を動かしながらチーム内で意見交換することで理解を深めることができ、一連のプロセスについて腹落ちできました。


また、各チームの発表内容を聞き、いかに自分が固定観念にとらわれていたかを認識し、新たな観点を学ぶことができました。「リスクの特定」では同じシナリオでも各チームで特定されたリスクのトップ3は異なる項目が挙げるといった具合です。


セミナー後の懇親会では、PMとしての悩みや失敗体験を共有する中で「完璧を求めすぎず、メリハリをつける」ことの潔さも気付きになりました。


土台となるのは企業や組織風土であり、その上で継続的にリスク・マネジメントを行うことが効果的なリスク対応を実現できることも確認できました。


今回得た知見を持ち帰り、プロジェクトに活かすため、まずは一人ではなく、関連するメンバーを巻き込んでリスクの洗い出しやリスク・マネジメントを継続する風土醸成から着手していこうと思います。


このセミナーは、PMP®資格取得後の実践力向上という当初の目標を達成しうるものでした。今後も継続的な学習と業界を超えた交流を通じて、より効果的なプロジェクトマネジメントの実践を目指していきます。


この度は学びの機会を提供くださり、ありがとうございました。