私たちペルノックスは1970年の設立以来、機能性化学品と呼ばれる製品をエレクトロニクス市場中心に電子部品、自動車関連部品、産業機器部品など多岐に渡る用途で製造・販売しております。900種類を超える製品は、日本国内のみならず、欧州、中国、東南アジアを中心に1000社を超えるお客様にご使用いただいております。
2003年には荒川化学工業株式会社のグループに加わり、開発体制を強化して、新たな素材、合成技術を駆使した製品開発を進めております。2007年には、神奈川県秦野市に本社社屋、液状製品工場、開発センターを新設、2011年にはクリーン環境を備えた導電材料工場を稼働させ、以降も新製品に対応した生産環境・設備の整備を進めております。
私たちが提供する価値は樹脂フォーミュレーションと呼ばれる技術、ノウハウをベースとして、お客様の様々なニーズにきめ細かく対応することにあります。またSDGs、自動車の電装化、軽量化などの技術トレンド、ニーズの変化をいち早く捉えて、革新的な製品開発にも挑戦しています。
<絶縁材料事業>
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂の性能を最大限引き出すことにより、電子部品、回路を保護する目的(電気絶縁や部品、回路を振動や水分、埃等の進入を防ぐ)でパワーモジュール、リレー・センサー、抵抗、温度ヒューズ、LED素子等に幅広く使用されています。近年では、電気自動車(EV)の普及や電子部品の高性能化、小型化に伴い、高い耐熱性や低環境負荷型製品の要求が強まっており、材料の最適選択、フォーミュレーション技術の重要性が高まっています。当社ではこのような環境変化に対応できるよう柔軟な開発体制を構築して市場のあらゆるニーズに対応することを強みとしています。
<導電材料事業>
導電機能を持つ製品はタッチパネル、太陽電池、電子部品他の最先端産業において、回路形成、電極形成、導電接着、電磁波遮蔽等の目的で使用され、重要な役割を担っています。電子部品の小型化、軽量化によりニーズが高まる放熱機能や熱線遮蔽機能を持つ製品の開発にも取り組んでいます。
現在、「変える挑戦」をスローガンとした中期経営計画の中で様々なプロジェクト活動を通じて新たな取り組みに挑戦しています。また各プロジェクトは社長直下に設置されたIV(Innovation)戦略室を中心に部門間に跨って運営を行っております。
<データ統合システムの導入>
エレクトロニクス市場での材料開発においてはAI/MIをはじめとする様々なデジタル技術の革新によって材料設計の時間短縮と性能向上に大きな変化が訪れています。しかしながら、当社は創業50年を超え、旧態依然とした体制により顧客、設計、製造データや各部門が持つあらゆるナレッジがサイロ化し、データドリブンな経営とは程遠い状態にありました。
このような市場環境の変化と社内体制のギャップに危機感を持ち、環境変化に柔軟に適応し、競争力のある価値を提供していく為に、データ統合システムの導入・運用プロジェクトを発足させました。本プロジェクトでは顧客データ、品質データ、設計データの統合をはじめとして、非構造管理されていたナレッジの見える化を行い、全社で共有できる仕組みを構築することを目的としています。
<WEBマーケティングの導入>
機能性化学品業界ではWEBを活用したマーケティングは未だメジャーではありませんが、コロナ禍による環境変化をひとつのきっかけとして、新たな顧客接点を創出する機会として昨年度よりプロジェクトを発足して活動を進めております。
形骸化していた自社のホームページを刷新。新たなマーケティングツールを導入し、新規リード創出、市場ニーズへのアプローチを推進しております。
2021年10月よりPMI日本支部の法人スポンサーに加入させていただきました。法人スポンサー連絡会やPM部門長セミナー、スタディーグループの参加を通してプロジェクトマネジメントに関する情報共有をさせて頂いております。PMBOK等は非常に有用なフレームワークであると思いますが、少し敷居が高く感じてしまう面もある為、PM初級向けのセミナーやワークショップの充実を期待しております。