創立25周年記念全体プロモーションサポートチーム
中村ますみ
私は2年前にPMP®の資格を取りました。初めてプロジェクトマネジメントの勉強をちゃんとしてみて、家事の作業に通じるものがたくさんあると感じました。
特に料理はそのエッセンスが満載です。
「家族の健康を願い、栄養バランスが取れた熱々の料理を食事の時間に合わせて提供する」という要求事項を満たすために、いかに短時間で安くておいしい料理を作るか考えながら日々作業をしています。
仕事帰りに買い物に行き、冷蔵庫の余り物を思い出しながら(資源の有効活用)、本日のお買い得品(コスト削減)をゲットしてメニューを考えます。
帰宅後、各メニューの作り方(作業)と所要時間(リードタイム)を洗いだして、最適手順(クリティカルパス)を決めたら料理開始。料理を温かいまま出せるよう作業順序にも気を遣います。
玉ねぎのみじん切りや、大根おろしに時間がかかるのを短縮できないかと、フードプロセッサーの購入(新たな設備投資)をする際も、耐久性や性能比較の調査は欠かせません。
今日は仕事が遅くなりそうだから(リスク回避)、「〇ber」(外注委託)にしようかなと、作業負荷がかからないよう気を付けています。
先日、セミナープログラム主催「PMBOK®ガイド第7版 詳細解説セミナー」を受講しました。
第6版ではプロジェクトの進め方が体系立て解説されツールや技法が習得できましたが、第7版ではそれらを俯瞰する内容でとても勉強になりました。
勉強後、気が付いた事が3つあります。
1つ目は、知らず知らずのうちに料理で「テーラリング」していた事です。
昔は料理本や主婦雑誌でメニューや調理方法(技法)を調べていましたが、最近はアプリやYouTube(ツール)もあり情報満載です。
その中で献立や料理方法をテーラリングして自分にあったやり方を探す必要があります。
コスト管理も今は家計簿アプリを使えば買ったものが自動的に記録されるし、カロリー計算が自動でされる食事管理アプリも充実していてツールも満載です。新しい知識を習得するため情報収集の毎日です。
2つ目は、私の料理プロジェクトでは「ステークホルダーエンゲージメント」が足りていなかった事です。
同じ献立が続いて飽きていないか、外食が多くて栄養バランスが崩れ体調が悪くなっていないかなど、もっと家族とコミュニケーションしながら注意深く観察する必要があります。
しかし仕事が忙しいとイライラする時もあり、ステークホルダーとの円滑なコミュニケーションが難しい時もあります。
そんな時でもおいしい食べ物をおなかいっぱい食べればさっきまでのイライラは何処へやら、幸せな気持ちに満たされます。
そう、3つ目として、料理は「コンフリクト解消」に大いに役立つ重要なツールである事にも気が付いたのです。
今後も更に勉強して、PMBOK®の知識を仕事だけでなく家事や人生のさまざまなイベントにも活かそうと思っています。