クラブ活動の運営をPM手法で改善する
~WBSを活用した東京芸術劇場満席作戦~

PMI日本支部 監事
片江 有利

PM的視点で男声合唱団を改善

慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団のPM研修取組は2012年から継続的に行っています。団員が減少して60名規模のため上級生が何役も兼務して運営しおり、抜け、始動遅れ、スケジュール遅延が起きていたので、PM的視点で改善の支援を行っています。業務マニュアル、テンプレートやWBSの作成、それに基づく進捗管理の勘所を実務に即して説明する研修を毎年実施しています。

WBSを活用して進捗管理

さらに2022年にはコロナ過で、定期演奏会のチケット販売に関わる各種ノウハウが現役に欠如している団員に、WBSを活用して必要作業を洗い出し進捗管理の徹底を指導しました。前々回は配信のみ、前回は700席に対し今回は1,900席のチケット販売が必要でしたが、実績1,710枚を挙げノウハウの蓄積ができました。

【ワークショップを通じて策定した第147回定演チケット販売WBS(抜粋)】


東京芸術劇場を満席にするんだ!

「東京芸術劇場を満席にするんだ!一人でも多くのお客様にワグネルの音楽を届けるんだ!と自分達の演奏の完成を目指すとともに、それを届ける事を目標に全員で歩き、試行錯誤して活動に勤しんだその過程が価値になる。」と総括を残してくれた団員の成長は、PMIの提唱するネクスト・ジェネレーション対応の好事例です。